産業システム向け絶縁型CANトランシーバー : マキシム MAX1487x/MAX14880
Maxim Integrated Productsは、産業システム向けの絶縁型CAN(Controller Area Network)トランシーバー「MAX14878」「MAX14879」「MAX14880」を発表した。±54Vのフォルト保護と±15kVのESD耐性により、堅牢な通信を確保する。
Maxim Integrated Productsは2017年12月、産業システム向けの絶縁型CAN(Controller Area Network)トランシーバー「MAX14878」「MAX14879」「MAX14880」を発表した。±54Vのフォルト保護と±15kVのESD耐性により、過酷でノイズの多い環境での稼働時間を延長し、堅牢な通信を確保する。
「MAX14878」「MAX14879」「MAX14880」の簡易ブロック図
MAX148xxファミリーは、デバイスのCANプロトコルコントローラー側とCANバスの物理的ワイヤ間に、最大5kVのガルバニック絶縁を内蔵。レシーバー入力に±54Vのフォルト保護と±15kVのヒューマンボディーモデル(HBM)ESD耐性を備え、最大1Mビット/秒の高速CANデータレートで動作する。
動作温度範囲は−40〜125℃で、沿面および空間距離が8mmのワイドボディー16ピンSOICパッケージで提供される。1000個購入時の単価は2.90米ドル。評価キット「MAX14880EVKIT」は、100米ドルで提供する。
IIoT向け絶縁型RS-485差動バストランシーバー
Intersil(インターシル)は、産業用モノのインターネット(IIoT)ネットワーク向けに、絶縁型RS-485差動バストランシーバー「ISL32741E」「ISL32740E」ファミリーを発表した。データレート40Mビット/秒の双方向データ伝送を可能にしている。
IECレベル4のESD規格に適合したトランシーバー
アナログ・デバイセズ(ADI)は、RS485規格とRS422規格に対応するトランシーバー「LTC2862」を改良した±60V耐圧の「LTC2862A」を発売した。IECレベル4のESD規格に適合し、インタフェースピンで±40kVまで(人体モデル)保護する。
産業IoTネットワーク向け絶縁型トランシーバー
インターシルは2017年2月、4Mビット/秒の双方向データ伝送を可能にした絶縁型RS-485差動バス・トランシーバー「ISL32704E」を発表した。産業用IoTネットワーク向けの特長をそろえる。
PSoC/Flexible MCUファミリー向け評価キット
サイプレス セミコンダクタは、PSoC/Flexible MCUファミリー向けの評価キット「CY8CKIT-026 CAN」「LIN Shield Kit」を発表した。統合設計環境上で使用可能なCAN/LINスレーブのサンプルコードを変更し、独自のプロジェクトを作成できるという。
ESD/イミュニティ試験の基礎をつかむ
電子機器の動作にさまざまな影響を与えるESD(静電気放電)への対策を講じるには、ESDの試験法について理解しておく必要がある。本稿では、デバイスレベルとシステムレベルに分けてESD試験の手法を説明する。また、産業用機器の開発で利用する機会の多いイミュニティ(耐性)試験も紹介する。
インターフェースIC活用のススメ
ロジックICの電源電圧の低下に伴い、インターフェースICの重要性が増してきた。現在では、単なる負荷駆動の手段ではなく、より効率が良く、より安全な信号伝送の手段としてその価値は高まってきている。本稿では、まずインターフェース回路の基本を再確認した上で、各種インターフェースICの果たす役割や最新の製品動向を紹介する。
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