村田製作所は、高温用途に対応する自動車用リードタイプ積層セラミックコンデンサー「RHS」シリーズを拡充し、200℃対応の100Vdc定格品と175℃対応の100Vdc定格品を発表した。
村田製作所は2018年1月、高温用途に対応する自動車用リードタイプ積層セラミックコンデンサー「RHS」シリーズを拡充し、200℃対応の100Vdc定格品と175℃対応の100Vdc定格品を発表した。200℃対応品は同月から、175℃対応品は同年2月以降に量産を開始する。サンプル価格は200円となる。
RHSシリーズでは、独自開発の高耐熱樹脂によって高耐熱積層セラミックコンデンサーをコーティングし、最高200℃の使用温度を可能にした。これにより、車載電装部品に求められる信頼性試験規格「AEC-Q2002」と、車載電装機器からの発生ノイズに対する耐性確認試験規格「ISO7637-2」の過渡サージ試験に対応している。
静電容量は、175℃対応品が4700pF〜0.22μF、200℃対応品が100pF〜0.01μF。サイズはいずれも3.8×3.5mm、4.0×3.5mm、5.5×4.0mmの3種類を用意する。リード線付きタイプのため、溶接やカシメでノイズ発生源の近くに接続できる。
同社では今後、エンジンルーム内などの高温環境に搭載される機器向けに、拡販を進める。
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