それにしても放熱板にDC300Vもの電圧がかかっていることが信じられない。基板の製造後の検査、調整や修理をする時に放熱板のDC300Vに触れたら感電するだろう。電源基板の中には危険な電圧が放熱板にかかっている可能性があり、修理の仕事での感電の危険性をあらためて思い知らされた。
今回の凡ミスを反省して、一次整流電源を放電させるための治具を作った。10Wで220Ωの抵抗にワニ口クリップをつけたものだ。図5に示す。
破損させたモータードライバーは得意客の修理依頼品でもあり、なんとしても修理しなければならない。破損させてしまったFET、抵抗、ハイブリッドの電源制御ICと劣化した電解コンデンサーを交換すれば修理できると思われる。しかし、電源制御ICは、おそらくこのドライバー専用ICのようだ。
余計な作業したばかりに、入手できるかどうか分からない専用ICまでも壊してしまった……。ミスを起こしてしまった後悔でいっぱいだが、修理を投げ出すわけにはいかない。なんとか気を取り直して修理作業を再開することにした。続きは次回に報告する。
《次回へ続く》
過電圧監視がない電源の末路
不良シーケンサの修理――配慮のない設計が招く必然の故障
原因は予想外の場所に潜む!――修理は“気付き”が大切
バックライトの修理――CCFLの入手困難も知恵で立ち向かう
悲鳴を上げて壊れたプリンタを修理【分解編】
亡き父が残してくれたマルチ電圧出力ACアダプターの修理Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング
コーナーリンク