日本テキサス・インスツルメンツは、高いEMI特性と放熱特性を備え、高集積かつ入力電圧範囲が広い同期整流降圧型DC-DCレギュレーター「LM73605」「LM73606」「LM76002」「LM76003」を発表した。
日本テキサス・インスツルメンツは2018年2月、高いEMI(電磁妨害)特性と放熱特性を備え、高集積かつ入力電圧範囲が広い同期整流降圧型DC-DCレギュレーター「LM73605」「LM73606」「LM76002」「LM76003」を発表した。4×6mmの30ピンWQFNパッケージで供給され、1000個受注時の参考単価は、LM73605、LM73606が2.93米ドル、LM76002、LM76003が2.88米ドルとなっている。
LM73605、LM73606は入力電圧範囲が3.5V〜36Vで、出力電流が各5Aと6A。LM76002、LM76003は、入力電圧範囲が3.5V〜60Vで、出力電流が各2.5Aと3.5A。いずれもCISPR 25 Class5オートモーティブEMC(電磁適合性)規格の要件と、各種EMI基準に適合する。
出力スイッチング周波数が設定可能で、AM放送周波数帯の上または下に設定できる。上に設定した場合、AM放送への混信妨害を防止し、出力フィルターのサイズとコスト削減につながる。下に設定した場合は、変換効率を最適化できる。
同社独自の小型ウェッタブルフランクQFNパッケージにより、ΨJBで7.1℃/Wと低い熱特性パラメータを提供。また、ピン配置を最適化したことから、プリント基板設計で放熱源を柔軟に選択でき、輻射と伝導による熱妨害を最小にする。
リモートラジオユニット、超音波スキャナーなど、定格電圧が12、24、48Vのシステムに最大60Vの動作入力電圧範囲を供給する。入力電圧12V、出力電圧5V、500kHzのスイッチング動作時に最大92%の全負荷効率を達成し、15μAと低いスタンバイ時電流により、軽負荷時の効率を向上する。
車載用としては、インフォテインメント用ヘッドユニットや、自律運転に使用されるフロントおよびサラウンドのビューカメラなどに活用できる。
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