FAN(ファン)は、一般の電気回路設計者にはなじみの薄い部品であり、使い方などの注意事項も徹底されていません。しかし、機器の小型化、電力密度の向上などによって電気回路設計者にも無縁の部品と言えなくなってきていますので簡単にファンの使い方について説明します。
FAN(ファン)は電気と機械の境界に位置する部品であり、時として電子部品のカテゴリー(範ちゅう)に入れられたり、機械部品のカテゴリーに入れられたりする部品です。それゆえ、一般の電気回路設計者にはなじみの薄い部品であり、使い方などの注意事項も徹底されていません。
しかし、機器の小型化、電力密度の向上などによって電気回路設計者にも無縁の部品と言えなくなってきていますので簡単にファンの使い方について説明します。
“FAN”には大型のAC電源で動作する換気扇や送風機(ブロワー)と呼ばれるものも含まれますが、ここでは主として電子機器の冷却に使われるDC電源で動作するDCブラシレスモーターを使用したファンと呼ばれる小型の送風機について説明します。
・界磁:モーターを回す原動力となる磁界を発生させる磁石
・回転子:界磁の磁界と作用して回転力を生み出す回転物
この他にも、リラクタンスモーター、ステッピングモーター、超音波モーターなどが実用化されています。
換気扇、送風機など馬力単位で出力が要求される場合には①や③のモーターが用いられますが、電子機器用の小型ファンでは②のDCブラシレスモーターが汎用的に用いられます。
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