EMI準拠のHimalayaパワーソリューション:マキシム MAX15062、MAXM15462など
Maxim Integrated Productsは、EMI準拠の「Himalayaステップダウンスイッチングコンバーター」と「Himalayaパワーモジュール」を発表した。EMI準拠の製品開発を支援し、設計サイクルを削減して市場投入までの時間短縮を可能にする。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2018年6月、EMI(電磁干渉)準拠の「Himalayaステップダウンスイッチングコンバーター」と「Himalayaパワーモジュール」を発表した。EMI準拠の製品開発を支援して設計サイクルを削減し、市場投入までの時間短縮を可能にする。
「Himalaya」シリーズのイメージ
ステップダウンスイッチングコンバーターは、「MAX15062」をはじめとする11製品を用意した。MOSFETを内蔵し、4.5〜60Vまたは4.5〜42Vの入力範囲で同期整流が可能で、最大出力電流は25m〜5Aをサポートしている。温度範囲は−40〜125℃だ。
パワーモジュールは、「MAXM15462」など5製品を用意した。同期整流スイッチングレギュレーターIC、インダクター、抵抗、コンデンサーを内蔵している。高集積システムインパッケージ(SiP)、または超小型マイクロシステムレベルIC(uSLIC)パッケージで提供する。
いずれも、伝導および放射EMCエミッション規格「CISPR 22」「EN 55022クラスA/B」、落下、衝撃、振動規格「JESD22-B103/B104/B111」に準拠。産業、ビルオートメーション、ファクトリーオートメーション、通信、民生用電子機器などの分野での利用を見込む。
- 超小型の高効率スイッチングレギュレーター
Maxim Integrated Productsは、超小型の高集積スイッチングレギュレーター「MAXM17532」「MAXM15462」を発表した。最小サイズで90%以上のピーク効率を達成。堅牢性にも優れ、落下や衝撃の各種規格に準拠している。
- 疑似共振型コンバーターをCMOS ICで制御する
今回は、取り扱いが簡単なCMOS ICを使ってMOSFETを制御するコンバーター回路を紹介する。
- スペクトラム拡散で電源回路のEMIを低減
スイッチング電源は雑音の発生源として悪名が高い。いわゆるスイッチング雑音を発生するからだ。この雑音は配線パターンなどを介して放射電磁雑音(EMI)となり、電源回路の外部の周辺回路などに飛び込む。対策としては、EMIフィルターを使う方法が考えられるが、実装に要する基板面積が大きくなり、部品コストも増えてしまうため難しい。そこで、今回は、スイッチング電源のスイッチング周波数を変調することで、EMIを低減する方法を紹介する。
- スイッチングレギュレーターで電力を安定化するには
今回は、スイッチングレギュレーターにおいて、どのように電力を安定化するかについて解説します。
- スイッチドキャパシタ方式のDC-DCコンバータ
- スイッチノードリンギングの原因と対策
昨今、広入力電圧範囲DC-DCコンバーターが使用されるケースが増えてきたが、MOSFETの高速のターンオンとターンオフは、スイッチノードのリンギングを発生させ、さまざまな障害の原因となっている。そこで、本稿では、DC-DCコンバーターにおけるスイッチノードリンギングおよびスパイクのメカニズムを取り上げ、その発生メカニズムと対策方法を詳しく解説する。
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