村田製作所は、車載市場向けに高いESD耐圧特性を備えた、パワーインダクター「DFE2HCAH」「DFE2MCAH」シリーズを発表した。小型、大インダクタンスでありながら絶縁性に優れ、それぞれ1kV、500Vと高いESD耐圧特性を持つ。
村田製作所は2018年11月、車載市場向けに、高いESD(静電気放電)耐圧特性を備えたパワーインダクター「DFE2HCAH」「DFE2MCAH」シリーズを発表した。DFE2HCAHは現在サンプル出荷中で、DFE2MCAHは2019年1月からサンプル出荷を予定している。
両シリーズは、同社が民生機器用途に展開するパワーインダクター「DFEC」シリーズの252012および201612サイズを車載品質にしたもの。そのため、小型、大インダクタンスでありながら絶縁性に優れ、高いESD耐圧特性を持つ。
コンデンサーの試験や評価に使われる人体モデルにおいて、DFE2HCAHは1kV、DFE2MCAHは500VのESD耐圧を保証。ADAS(先進運転支援システム)、車載インフォテインメント、パワートレイン、高速車載ネットワークといった車載用途向けに、高い性能と信頼性を発揮する。
いずれも車載用受動部品規格AEC-Q200に準拠する。また、車載用途で求められる−40〜150℃での温度特性が保証されている。
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