1005サイズのメタル系パワーインダクター:太陽誘電 MCEE1005
太陽誘電は、1005サイズのメタル系パワーインダクター「MCEE1005」を発表した。体積が従来品と比較して6割以上縮小し、高機能モバイル機器の小型化、薄型化に貢献する。
太陽誘電は、1005サイズ(1.0×0.5×0.55mm)のメタル系パワーインダクター「MCEE1005」を発表した。既に量産を開始しており、サンプル価格は1個50円だ。
MCEE1005は、金属系磁性材料を使用したメタル積層チップパワーインダクター「MCOIL MC」シリーズの新製品。ウェアラブル端末やスマートフォンなど、IoT(モノのインターネット)関連機器の電源回路向けパワーチョークコイルに活用できる。
メタル系パワーインダクター「MCEE1005」
同社では、材料技術、積層技術を高度化することにより、メタル系パワーインダクターでは初となる1005サイズの開発に成功。体積が従来品(1.6×0.8×0.6mm)と比較して6割以上縮小しているため、高機能モバイル機器の小型化・薄型化に貢献する。
インダクタンスが0.10μH、0.22μH、0.47μH、1.00μHの4種類をそろえ、インダクタンス許容差は±20%だ。また、直流重畳許容電流値は1.0〜2.0A、温度上昇許容電流値は0.8〜2.0Aとなっている。
- 小型で低DCRの汎用高温動作対応インダクター
ビシェイ・インターテクノロジーは、小型で低DCRの汎用高温動作対応インダクター「IHSR-4040DZ-51」を発表した。標準パワーインダクターと比較してDCRが50%低く、4mmと低背であるため搭載製品のサイズダウンに貢献する。
- 小型低背な車載用電源系インダクターを量産開始
TDKは、従来品よりも小型低背化した2.0×1.25×0.5mmの車載用電源系インダクター積層フェライト「MLD2012」シリーズを開発し、量産を開始した。
- 車載PoC回路に対応する電源ライン用インダクター
村田製作所は、高速車載インタフェースPoC(Power Over Coax)対応の電源ライン用インダクター「LQW32FT」シリーズを発表した。3225サイズ(3.2×2.5mm)でインダクタンス47μHを可能にしている。
- 10M〜100MHzの周波数帯に対応するインダクター
太陽誘電は2016年11月、チップビーズインダクター「FB」シリーズのMタイプに、LED照明向け電源用として10M〜100MHzの周波数帯に対応する「FBMH4532MM182PT」を追加した。インピーダンスのピークが10M〜100MHzになるように構造を最適化したという。
- 実装面積を約1/2に縮小した高周波インダクター
村田製作所は、0.25×0.125mmのインダクター「LQP01HQ」シリーズを発表した。0.4×0.2mmサイズの「LQP02TN」シリーズと同等のQ特性を持ちながら、実装面積を約2分の1に縮小した。
- 上限温度125℃まで向上したパワーインダクター
太陽誘電は、メタル巻線チップパワーインダクターに、「MBKK1608H」「MBKK2012H」「MBMK2520H」「MBPK3225H」を追加した。使用温度範囲の上限温度を125℃まで向上した。
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