日本モレックスは、1.25mmピッチ基板対基板用フローティングコネクター「SlimStack FSR1」シリーズを発表した。大きなフローティング幅により、嵌合(かんごう)時の誤差やズレを吸収するため、組み立て工程を簡略化できる。
日本モレックスは2019年1月、嵌合(かんごう)時の誤差やズレを吸収するフローティング構造を採用した、1.25mmピッチ基板対基板用フローティングコネクター「SlimStack FSR1」シリーズを発表した。大きなフローティング幅により、組み立て工程の簡略化とスペース節約に対応する。
フローティング量が左右方向および奥行き方向に±1.00mm、高さ方向に±0.50mmと広く、コネクターの可動で生じる嵌合時の誤差やズレを吸収する。基板の損傷や不具合を防止する他、ブラインド嵌合によるずれ嵌合を補正できる。
コネクターの接点には、スプリング構造を採用。嵌合時の微小な摺動によって接点表面のメッキが摩耗して発生するフレッティング腐食を防止し、自動車業界で求められる耐震要求にも対応する。
端子ピッチは1.25mmで、嵌合時のサイズは高さが4.20mm、極数は10極。挿入力は26.0N以下、抜去力は3.0N以上、耐久挿抜回数は10回以下、使用温度範囲は−40〜105℃となる。
自動車のカラムスイッチやインフォテインメント、家電製品、オフィス機器、産業用FA機器などでの用途を見込む。
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