温度の基準は下記の「1990年国際温度目盛(ITS-90)」で決められており、この温度定点を基準として温度センサーは定点校正される。
温度(K) | 基準点 |
---|---|
3〜5 | ヘリウムの蒸気圧から決まる温度 |
13.8033 | 平衡水素の三重点 |
約17.0 | 平衡水素の蒸気圧が約33.3kPaの時の温度 |
約20.3 | 平衡水素の蒸気圧が約101.3kPaの時の温度 |
24.5561 | ネオンの三重点 |
54.3584 | 酸素の三重点 |
83.8058 | アルゴンの三重点 |
234.3156 | 水銀の三重点 |
273.16 | 水の三重点 |
302.9146 | カリウムの融点 |
429.7485 | インジウムの凝固点 |
505.078 | スズの凝固点 |
692.677 | 亜鉛の凝固点 |
933.473 | アルミニウムの凝固点 |
1234.93 | 銀の凝固点 |
1337.33 | 金の凝固点 |
1357.77 | 銅の凝固点 |
温度センサーや温度計の校正には国際温度目盛に従った温度基準点での校正と、基準温度点で校正された標準温度計との比較校正がある。
工業用に使われる温度センサーや温度計は比較校正が一般的である。トレーサビリティーが取れた温度測定を行う場合は温度センサーと記録計が校正されていることが要求される。
記録計は長い歴史があり、それぞれの時代の最新技術を使って製品が作られていた。今後、IT技術のさらなる活用や、新たなセンサーに対応した記録計が登場すると期待されている。
(おわり)
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