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ファンクションジェネレーターの機能と周辺機器ファンクションジェネレーターの基礎知識(2)(1/4 ページ)

ファンクションジェネレーターはさまざまな波形を連続発生するだけではなく、外部信号によって変調や発生制御を行うことができる。ここではファンクションジェネレーターが持つ機能について解説する。また、ファンクションジェネレーターと合わせて使われる増幅器やフィルターを紹介する。

» 2019年04月19日 11時00分 公開
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 本記事は、計測器専門の情報サイト「TechEyesOnline」から転載しています。

ファンクションジェネレーターの基本機能

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 ファンクションジェネレーターはさまざまな波形を連続発生するだけではなく、外部信号によって変調や発生制御を行うことができる。ここではファンクションジェネレーターが持つ機能について解説する。

前回(第1回:「ファンクションジェネレーター」)はこちら

基本波形の連続発振

 ファンクションジェネレーターには基本波形(正弦波、パルス波、方形波、三角波、ランプ波)を連続して発生する機能がある。

図1:基本波形

 パルス波と方形波の違いは製品によって異なるが、方形波はデューティ比(波形の周期に対するハイレベルの時間の割合)が変化できるのみである。パルス波はデューティ比の加えて、立ち上がり時間や立ち下がり時間を可変できるようになっている。三角波と、のこぎり波はシンメトリー設定の違いであるため、製品によってはランプ波という表現で統一されている場合がある。図1で示す三角波はシンメトリーが50%の状態のランプ波である。

バースト発振機能

 トリガーやゲート信号によって波形に発生を制御する機能をバースト発振機能という。機種によっては取扱説明書でトリガー発振とゲート発振が個別に解説してある場合がある。 製品の種類によって多少動作が異なるため、ここではエヌエフ回路設計ブロックの「WF1973/WF1974」を例にとって説明する。

トリガーバースト発振

 トリガー信号を受けるたびに、設定された遅延時間後に、設定された開始位相から設定された波数の波形を発生させる。

図2:バースト発振の例

トリガーバースト発振

 トリガー信号を受けるたびに、設定された遅延時間後に、設定された開始位相から設定された波数の波形を発生させる。

図3:トリガーバースト発振の例

ゲート発振

 ゲート信号がオンになってから、整数周期または半周期単位の発振を行う。発振開始位相および、発振停止の波数単位はあらかじめ設定する。図4の例では発振開始/停止位相は30度、発振停止単位は1周期となっている。

図4:ゲート発振の例

トリガーゲート発振

 トリガーを受けるたびにゲートのオン、オフを行う発振である。図5の例は発振開始/停止位相は30度、発振停止単位は1周期となっている。

図5:トリガーゲート発振の例
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