多くのファンクションジェネレーターの出力は50Ωインピーダンスの出力で、最大振幅は20VP-P(開放時)となっている。電子回路を評価する場合は、ファンクションジェネレーターの出力をそのまま評価対象の回路に接続して利用できる場合は多いが、評価対象を駆動するのに多くのエネルギーが必要な場合は増幅器が必要になる場合がある。また信号のひずみ率を良くしたい場合などは、高調波を除去するために外部にフィルターが必要になる。
ここではファンクションジェネレーターと合わせて使われる増幅器やフィルターを紹介する。
ファンクションジェネレーターからの信号をコイルやコンデンサーに加える時には4象限動作が可能なバイポーラ電源を用いる。高速バイポーラ電源は直流からメガヘルツ帯域の広帯域な波形まで駆動することができるので、さまざまな実験や試験を行うために使われる。バイポーラ電源の出力インピーダンスは低いためエネルギーを供給する用途に使える。
A-D変換器や音響機器の評価には超低ひずみの信号が必要になる。ファンクションジェネレーターから出力される正弦波のひずみを低減させるために、外部にアナログフィルターを出力に接続することが有効である。実験や試験に使う超低ひずみの正弦波の周波数が複数ある場合は周波数可変フィルターを利用すると便利である。
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