AC-DC大電流の高確度測定用貫通型センサー:日置電機 CT6877
日置電機は、AC-DC 2000Aの大電流を1つのセンサーにより高確度で測定する貫通型電流センサー「CT6877」を発表した。電気自動車やハイブリッド自動車に搭載されるインバーターやバッテリーの評価などに適している。
日置電機は2019年4月、AC-DC 2000Aの電流を1つのセンサーにより高確度で測定する貫通型電流センサー「AC-DC カレントセンサーCT6877」を発表した。大電流が測定できるほか、広い周波数帯域と高いノイズ耐性を持つ。価格は、出力ケーブル長3mのCT6877が70万円、出力ケーブル長10mの「CT6877-01」が72万円(各税別)。
貫通型電流センサー「AC-DC カレントセンサーCT6877」
使用イメージ
CT6877は、センサーの内径が80mmと大口径のため、電線外径31mmの電線が4本入る貫通型となる。2000Aまでの電線であれば、1つのセンサーでまとめて計測できる。
DC〜1MHzの広い周波数帯域を持ち、SiC/GaN素子により高速化したスイッチングの電流測定に適している。シールドを強化し、高い周波数帯域でのスイッチングに伴うノイズの影響を大幅に抑え、正確な電流測定ができる。
同社のパワーアナライザー「PW6001」などの高精度電力計と組み合わせることで、高確度の測定ができる。
電気自動車、ハイブリッド自動車搭載のインバーターやバッテリー、太陽光発電用パワーコンディショナーの評価、設計、開発、研究開発機関および大学におけるパワーエレクトロニクスの研究での活用を見込む。
- 0.5〜30Aまで波形観測できる電流プローブ
日置電機は、電流プローブの新製品「CT6710」「CT6711」を発売した。0.5A、5A、30Aの3レンジを搭載し、1台で多様な電流波形が観測できる。感度が従来品の10倍に向上しており、ノイズが目立たない低感度レンジで測定可能だ。
- 大電流化、高速化対応のAC-DCカレントセンサー
日置電機は、大電流化、高速化に対応するAC-DCカレントセンサー「CT6875」「CT6876」を発売した。高精度、広帯域など、電流センサーに求められる要求仕様に対応できるよう、従来製品から大幅に性能が向上している。
- 薄型ジョーで挟みやすいAC-DCクランプメーター
日置電機は、ジョー(センサー部)の形状を改良し、狭い場所でも測定できるようになったAC-DCクランプメーター「CM4375」「CM4376」を発売した。交流と直流を自動で判別し、突入電流の実効値と最高波高値を同時に測定する。
- 複数バッテリーの切り替え測定用マルチプレクサー
日置電機は、複数のバッテリーを切り替えて測定できるマルチプレクサーを発表した。スイッチメインフレームの「SW1001」「SW1002」と、これに搭載するマルチプレクサモジュール「SW9001」「SW9002」を用意する。
- 4つの測定チャンネル搭載のパワーメーター
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、終端型と指向性パワーセンサーをワンボックスでサポートする「R&S NRX RF」パワーメーターを発表した。最大4つの測定チャンネルと5インチの統合タッチスクリーンを搭載している。
- 30μ秒未満の高速過渡応答時間に対応した直流電源
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、高確度と高速過渡応答時間を可能にした、直流電源「R&S NGL200」シリーズを発表した。電圧、電流、電力の測定で最大6.5桁の分解能を備える。
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