極性キー機能と色で誤嵌合を防ぐコネクター:日本モレックス CP-6.5
日本モレックスは、極性キー機能と色展開によって誤嵌合を防止する電線対基板用コネクターシステム「CP-6.5」に、4極および6極製品を追加した。嵌合ミスを防ぐことで品質安全性が向上し、コスト低減にも貢献する。
日本モレックスは2019年4月、極性キー機能と色展開によって誤嵌合を防止する、6.50mmピッチの電線対基板用コネクターシステム「CP-6.5」に、4極および6極製品を追加した。
電線対基板用コネクターシステム「CP-6.5」
CP-6.5は、嵌合の組み合わせが色分けしたハウジングによって区別されており、同じ色同士でないと嵌合できない。それぞれのヘッダやリセプタクルハウジング内に備えられた独自の極性キー機能により、逆向きで挿入した場合は、リセプタクルがヘッダに入らない仕組みになっている。
色分けにより、適切なコネクターを識別しやすく、組み立てのスピードアップが図れる。さらに、組み立て時の誤嵌合を防ぐことで品質安全性が向上し、コスト低減にも貢献する。
従来の2極製品に、今回新たに4極および6極製品を追加。色展開は4極製品が青と黒の2色、6回路は青と赤の2色が利用できる。
主な仕様は、最大電圧が600VAC、最大電流2.0〜10.0A。低レベル接触抵抗は10mΩ以下で、耐電圧1500VAC、絶縁抵抗は1000MΩ以上となる。挿入力またはロック強度は、49.0N以下(電線対基板用)。圧着端子引張強度は14.7〜127.4N、端子保持力39.2N以下で、耐久挿抜回数は30回だ。
洗濯機や温水器、空調などの家電用途、産業制御、HVAC(Heating Ventilation and Air Conditioning)、コピー機、自動販売機、各種セキュリティシステムなどの産業およびFA機器用途に適している。
- 0.40mmピッチ基板対基板用コネクター
日本モレックスは、フローティング機構を搭載した、0.40mmピッチ基板対基板用フローティングコネクター「SlimStack FSB5」シリーズを発表した。基板実装時に生じる縦横方向の誤差を吸収し、基板の損傷や不具合を防止する。
- 最長100m伝送できる光ケーブルアセンブリ
日本モレックスは、最長100mの長距離伝送を可能にし、高解像度の非圧縮データを伝送できる「アクティブ光ケーブルアセンブリ」を発表した。インタフェース別に、「OptoHD」「OptoDP」「OptoUSB」の3種類をそろえた。
- 1.25mmピッチ基板対基板用フローティングコネクター
日本モレックスは、1.25mmピッチ基板対基板用フローティングコネクター「SlimStack FSR1」シリーズを発表した。大きなフローティング幅により、嵌合(かんごう)時の誤差やズレを吸収するため、組み立て工程を簡略化できる。
- 6GHz対応、低PIMの小型RF同軸コネクター
日本モレックスは、最大6GHzの周波数に対応する、小型RF同軸コネクター「2.2-5 RFコネクターシステム」を発表した。IP68、NEMA規格に準拠し、電気性能と堅牢性を兼ね備えていることから、ネットワーキング、屋外基地局用途に適している。
- IP66、67準拠のアース接続用コネクター
日本モレックスは、安全で確実なアース接続ができる、IP66、IP67準拠の「D-Subアース用コネクター」を発表した。厳しい環境下でも迅速に導入でき、低インピーダンスのアース接続によって、各種機器をストレイ電圧から保護する。
- 高性能MIMO用セルラーセラミックアンテナ
日本モレックスは、高性能MIMOアプリケーションをサポートする、小型セルラーセラミックアンテナ「146200」「204774」を発表した。最大2.7GHzまでの高周波数帯域動作に対応する。
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