高性能MIMO用セルラーセラミックアンテナ:日本モレックス 146200、204774
日本モレックスは、高性能MIMOアプリケーションをサポートする、小型セルラーセラミックアンテナ「146200」「204774」を発表した。最大2.7GHzまでの高周波数帯域動作に対応する。
日本モレックスは2018年8月、高性能MIMOアプリケーションをサポートする、小型セルラーセラミックアンテナ「146200」「204774」を発表した。最大2.7GHzまでの高周波数帯域動作に対応する。電気通信やネットワークにおけるMIMOルーター、VPNルーター、無線LANシステム、ワイヤレスインフラ、ワイヤレス組み込みシステム、無線通信機器、MIMO衛星通信システムなどに活用できる。
セルラーセラミックアンテナ「204774」
146200は698M〜2.7GHzに対応し、ミラーイメージアンテナパターンが表示されたマッチングペア「1462000001」「1462000011」で構成される。204774は、790M〜2.7GHzに対応。いずれも設計と属性が類似しており、MIMOシステムで使用する場合、1つの整合回路のみで利用でき、全体的なアプリケーションコストの削減が可能だ。また間接給電設計により、電話機を手元や体の近くに置いた際にアンテナ性能が向上する。
146200は、全ての放射パターンがシステムグランドに直接接続され、静電気放電による損傷を排除できる。間接送り設計により、広いインピーダンス帯域幅を実現する。
204774は、高い熱伝導と環境干渉の離調効果に対する耐性を有するセラミックハウジングを採用。供給パッドはPCB上の50Ωの伝送ラインからの電気信号がアンテナに供給可能で、固定パッドはFアンテナハウジングをPCBのSMTパッドへ確実に固定できる。さらに接地パッドは、アンテナがアプリケーションPCB上に安全に接地可能だ。
- サブギガ帯通信向けアンテナなどを集積したバラン
STマイクロエレクトロニクスは、868M〜927MHz帯向けの低消費電力無線トランシーバー「S2-LP」向けに最適化したバラン「BALF-SPI2-01D3」を発表した。2.1×1.55mmのチップスケールパッケージで提供される。
- Bluetooth 4.1LE準拠のアンテナ一体型モジュール
SMKは、Bluetooth 4.1LEに準拠した、小型のアンテナ一体型モジュール「BTS03」シリーズを発表した。Bluetooth認証の他、国内電波法、海外の各種認証を取得予定で、ユーザー側で認証を取得する必要がない。
- 2.4/5GHz Wi-Fi PCBアンテナ、平衡伝送機能付き
日本モレックスは、平衡伝送機能付き「2.4/5GHz Wi-Fi PCBアンテナ」を発表した。両側面2カ所に取り付け穴を装備し、プリント配線板(PCB)ににナットネジで固定することでデバイス筺体へ確実に設置できる。
- 約2倍の通信距離に対応したRFIDアンテナ内蔵PKG
京セラは、従来比約2倍の通信距離を可能にした「RFIDアンテナ内蔵セラミックパッケージ」を開発した。独自の多層構造を採用し、アンテナを内部に形成することで通信距離を延伸した。
- 複数の高速DACを用いたアンテナ・ダイバーシティーによる信号受信の改善
複数のアンテナを利用してアンテナ・ダイバーシティーを実現する際に、各チャンネルのD-Aコンバーター(DAC)をピコ秒レベルで同期させる必要があります。そこで、高度な同期を図りやすくした高速DACが登場しています。ここでは、アンテナ・ダイバーシティーに必要な要件を整理しながら、そうした新しい高速DACの利点を見ていきましょう。
- 5G実現に求められる新しいアンテナ測定方法
5Gで求められている超多数接続の実現のために議論されている、Massive MIMO(大規模MIMO)とアンテナ技術。連載第3回目となる今回は、2つの新しいアンテナ測定方法を提案する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.