ルネサス エレクトロニクスは、MIPI-CSI2インタフェースを搭載した、車載用フルHD対応LCDビデオコントローラー「RAA278842」を発表した。リアビューカメラの映像を即座に表示するなど、車載ディスプレイ用途に適している。
ルネサス エレクトロニクスは2019年9月、MIPI-CSI2インタフェースを搭載した、車載用フルHD対応LCDビデオコントローラー「RAA278842」を発表した。リアビューカメラの映像を即座に表示するなど、車載ディスプレイ用途に適している。
RAA278842は、4レーンのMIPI-CSI2入力と150MHzシングルチャンネルのOpenLDI入力を搭載。4レーンあるいはデュアル2レーンのMIPI-CSI2入力は、最新システムのメインプロセッサと車載カメラの間で、1レーン当たり最大1Gビット/秒の通信速度に対応できる。
基本ファームウェアを使用して高速起動し、カメラからの映像を500ミリ秒以下でLCD出力できる。また、内蔵の画像補正エンジンで10ビットパーカラー(bit per color)処理を実行し、遅延の少ない高画質映像を提供する。さらに、画像計測機能により、入力される映像信号に固着や破損があれば検出する。対応可能な解像度は最大1920×1080で、さまざまなビデオインタフェースとLCDパネルサイズをサポートする。
同社は、RAA278842とともに、BT.656出力を搭載する「RAA278843」も発表した。米国連邦自動車安全基準FMVSSの111基準では、運転者がギアをバックに入れてから2秒以内に車両後方の死角領域の映像を画面に表示することが義務付けられているが、両コントローラーとも同基準に準拠している。動作温度範囲が−40〜+105℃で、AEC-Q100 Grade-2にも適合するため、運転者の視界補助や駐車支援のためのセンターディスプレイ、ヘッドユニット、クラスタ、ヘッドアップディスプレイ、電子ミラー用ディスプレイに活用できる。
両製品とも量産対応中で、14×14mm、128-leadのLQFPパッケージで提供される。
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