USB Type-C準拠の垂直レセプタクルコネクター:日本航空電子工業 DX07S024WJ4
日本航空電子工業は、USB Type-Cに準拠した「DX07」シリーズに、SMTタイプの垂直レセプタクル「DX07S024WJ4」を追加した。基板の厚さを問わず実装可能で、水平垂直基板が混在する機器での配線自由度が向上する。
日本航空電子工業は2019年10月、USB Type-Cに準拠した「DX07」シリーズに、サーフェスマウント(SMT)タイプの垂直レセプタクル「DX07S024WJ4」を追加した。端子を全て表面実装で固定し、基板の厚みを問わず実装できる。
垂直レセプタクルコネクター「DX07S024WJ4」
DX07S024WJ4は、USB Type-C Specification Release1.4と、USB Power Delivery Revision3.0(最大5A)に準拠し、20Gビット/秒の高速伝送に対応する(USB 3.2 Gen×2準拠)。
リバーシブル構造を採用し、プラグの表裏方向を気にせずに挿抜できる。また、ロック構造により耐寿命性が向上。挿抜寿命は1万回となる。定格電流は最大5A、定格電圧はAC20Vrms、耐電圧はAC40Vrms(1分間)、極数は24。接触抵抗は初期40mΩ以下で、絶縁抵抗は100MΩ以上、使用温度範囲は−30〜+85℃となる。
実装方法
基板厚を問わずに実装可能なSMTタイプの垂直レセプタクルが加わったことで、例えばモニターやテレビなどの機器では、側面だけでなく背面からもケーブルが引き出せるようになる。販売時点情報管理(POS)端末など水平、垂直基板が混在する機器の内部で接続する際、配線の自由度が向上し、省スペース化も図れる。
「DX07S024WJ4」使用例
- フローティング可動量±0.5mmの基板対基板コネクター
日本航空電子工業は、10GBASE-KR、PCIe Gen3相当の8Gビット/秒を超える高速伝送に対応した、内装用フローティングタイプ基板対基板コネクター「AX01」シリーズを発売した。2点接点構造を採用し、接触信頼性を高めた。
- 産業機器市場向け基板対基板接続用コネクター
日本航空電子工業は、産業機器市場向け基板対基板接続用コネクター「AC01」シリーズを発売した。産業機器の実装レイアウトに適応した2.5mm、3.0mmのスタッキング高さと、50〜100極の多芯バリエーションをそろえる。
- 車載配線用HDMIコネクターのラインアップ拡充
日本航空電子工業は、車内配線用のHDMIコネクター「MX50」「MX53」シリーズに新製品を追加した。MX50シリーズには誤嵌合防止キーを設けた4種類を追加し、MX53シリーズではケーブル配索や固定方法の自由度を向上させた。
- 車載デジタルカメラ向け高速伝送用コネクター
日本航空電子工業は、車載デジタルカメラ向けの高速伝送用コネクター「MX55J」シリーズを発表した。映像信号として使用される差動伝送(LVDS)で、1.5Gビット/秒クラスに対応する。
- USB 2.0 Type-A車載対応コネクター
日本航空電子工業は、車載インフォテインメント向けUSB 2.0対応のインタフェースコネクター「MX45M」シリーズを発売した。USB認証を取得し、耐こじり構造により、優れた挿抜性能を備える。
- 177極まで対応可能な車載用防水多極コネクター
日本航空電子工業は、エンジンルーム内で使用可能な車載用防水多極コネクター「MX60A」シリーズを発表した。IP69K相当の防水性能を持ち、用途に合わせて最大68極+109極の2ブロック177極まで対応できる。
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