オン・セミコンダクターは、6GHz帯を使う「Wi-Fi 6E」アプリケーション向け「QCS-AX2」チップセットファミリーのサンプル出荷を開始した。トライバンド対応で、密集した環境やサービスが普及していないエリアにも、Wi-Fi性能と接続性を提供する。
オン・セミコンダクターは2020年4月、6GHz帯を使う「Wi-Fi 6E」アプリケーション向け「QCS-AX2」チップセットファミリーのサンプル出荷を開始した。「AdaptivMIMO」技術を採用し、アメリカで2020年後半に開放予定の6GHz帯域への移行に対応する。
QCS-AX2チップセットファミリーは、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、マルチユーザーMIMO(MU-MIMO)、160MHzチャンネルサポート、SmartScanチャンネル選択機能などを搭載。これらの主要なWi-Fi 6E機能をサポートする統合ベースバンドとRFアーキテクチャに基づいて設計されている。
QCS-AX2チップセットファミリーは、「QCS-AX2-A12」「QCS-AX2-T12」「QCS-AX2-T8」の3種類をそろえる。いずれも6GHz、5GHz、2.4GHzのトライバンドに対応し、密集した環境やサービスが普及していないエリアにアクセスポイント、ゲートウェイ、メッシュネットワーキングを提供する。
QCS-AX2-A12は、8×8または4×4無線構成をサポートする。QCS-AX2-T12は、高性能向けのコンカレント4×4動作を特徴とする、コスト効率の高いルーターソリューションだ。QCS-AX2-T8は、メッシュノードや主流アクセスポイント向けで、コンカレント8ストリーム構成となっている。
既存のデュアルバンド(2.4GHz、5GHz)クライアントをサポートしつつ、次世代6GHzアプリケーションの普及を支援する。混雑した環境においても、クライアントに応じて、ネットワークを5GHzまたは6GHz帯で動作させ、複数のデバイスにWi-Fi性能と接続性を提供する。
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