堅牢な0.35mmピッチの基板対基板用コネクター:日本航空電子工業 WP26DKシリーズ
日本航空電子工業は、電源端子付きの基板対基板接続用コネクター「WP26DK」シリーズの販売を開始した。電源端子兼用のホールドダウンと吸着部の保護金具によって嵌合時の損傷を防ぎ、堅牢性を高めている。
日本航空電子工業は2020年6月、電源端子付きの基板対基板(FPC)接続用コネクター「WP26DK」シリーズを発売した。ホールドダウン(固定金具)に加え、吸着部両端にも保護金具を備える。嵌合(かんごう)面を保護しつつ部品破損を抑制し、堅牢性を高めた。
基板対基板接続用コネクター「WP26DK」シリーズ
接触信頼性の高い2点接点構造と、保護金具の誘い込み構造を採用。ホールドダウンは電源端子と兼用のため、端子数を削減でき、基板上の省スペース化にも対応する。また、嵌合時のクリック感は、作業性を確実かつ良好にする。
電源端子は2つで、1極当たり3Aの通電が可能。端子間のピッチは0.35mm、製品幅は1.9mm、嵌合高さは0.6mmだ。極数は10、16、24、30、34、40、48をラインアップしている。定格電圧はAC、DCともに50Vで、絶縁抵抗は100MΩ以上、接触抵抗は信号端子が70mΩ以下、電源端子が20mΩ以下。挿抜寿命は30回で、使用温度範囲は−40〜+85℃となる。
携帯電話やスマートフォン、ウェアラブル端末、タブレット、ノートPC、デジタルカメラ、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)用ヘッドセットなど、さまざまな小型携帯機器での利用を見込む。
- 産業機器向けコネクターにプラグハーネスを追加
日本航空電子工業は、産業機器向けの安全機器接続用小型インタフェースコネクター「DZ02」シリーズに、プラグハーネスを追加した。IEC61076-3-122規格に準拠しており、コントローラーと安全装置を接続するSTOケーブルとして使用できる。
- 車載向け防水小型中継コネクター
日本航空電子工業は、車載向け防水小型中継コネクター「MX80」シリーズを発売した。IP規格の保護等級「IP67」に対応しており、北米地域で必要とされる「USCAR-2」規格にも準拠している。
- CCS Type-2準拠の充電用コネクター
日本航空電子工業は、電気自動車急速充電規格CCS Type-2に準拠した充電用コネクター「KW04」シリーズを発売した。コネクター内部には、活電部を防水保護する二重絶縁構造を採用した。
- USB Type-C準拠の垂直レセプタクルコネクター
日本航空電子工業は、USB Type-Cに準拠した「DX07」シリーズに、SMTタイプの垂直レセプタクル「DX07S024WJ4」を追加した。基板の厚さを問わず実装可能で、水平垂直基板が混在する機器での配線自由度が向上する。
- フローティング可動量±0.5mmの基板対基板コネクター
日本航空電子工業は、10GBASE-KR、PCIe Gen3相当の8Gビット/秒を超える高速伝送に対応した、内装用フローティングタイプ基板対基板コネクター「AX01」シリーズを発売した。2点接点構造を採用し、接触信頼性を高めた。
- 産業機器市場向け基板対基板接続用コネクター
日本航空電子工業は、産業機器市場向け基板対基板接続用コネクター「AC01」シリーズを発売した。産業機器の実装レイアウトに適応した2.5mm、3.0mmのスタッキング高さと、50〜100極の多芯バリエーションをそろえる。
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