商用、防衛向け高いダイナミックレンジRFトランシーバー:アナログ・デバイセズ ADRV9002
アナログ・デバイセズは、高ダイナミックレンジを有するRFトランシーバー「ADRV9002」を発表した。受信回路のダイナミックレンジは−150dBc/Hzで、動作周波数は30M〜6GHz、帯域幅12K〜40MHzに対応する。
アナログ・デバイセズは2020年7月、高ダイナミックレンジを有するRFトランシーバー「ADRV9002」を発表した。警察や消防、救急用無線、プライベートLTEネットワーク、衛星通信などの用途を見込む。
RFトランシーバー「ADRV9002」
受信回路のダイナミックレンジは−150dBc/Hzで、動作周波数は30M〜6GHzとなる。12K〜40MHzの帯域幅に対応しており、音声信号やデータ信号、画像および動画信号の無線通信が可能だ。
また、デジタル処理によるRF特性補正アルゴリズムを内蔵。AGC(Auto Gain Control、自動利得制御)やDPD(Digital Pre-Distortion)、周波数ホッピング、チャンネルフィルタリングなどの機能も搭載している。
パッケージは12×12mmのCSP-BGA(196ボール)を採用。既に量産開始しており、1000個購入時の単価は257.4米ドル。
- 統合型RFサンプリングトランシーバー
日本テキサス・インスツルメンツは、4つのA-Dコンバーターと4つのD-Aコンバーターを1チップに集積した、統合型RFサンプリングトランシーバー「AFE7444」(4チャンネル内蔵)と「AFE7422」(2チャンネル内蔵)を発表した。
- 5Gミリ波対応のアップ/ダウンコンバーター
アナログ・デバイセズは、高集積マイクロ波アップコンバーター「ADMV1013」とダウンコンバーター「ADMV1014」を発表した。24GHz〜44GHzの周波数範囲で動作でき、5Gトランシーバーの小型高性能化が可能になる。
- IoT向け低電力型Wi-Fiモジュールとトランシーバー
シリコン・ラボラトリーズは、アンテナを内蔵したシステムインパッケージ(SiP)モジュール「WFM200」とトランシーバー「WF200」を発表した。Wi-Fiポートフォリオの新製品で、IoT向けWi-Fiデバイスの電力消費を半減する。
- ソフトウェアや暗号化が不要なCANトランシーバー
NXPセミコンダクターズは、ソフトウェアや暗号化を必要とせずにセキュアなCAN通信を可能にする「セキュアCANトランシーバー」ファミリーを発表した。CANネットワーク向けに、プロセッサ負荷なしでセキュリティを実現できる。
- IIoT向け絶縁型RS-485差動バストランシーバー
Intersil(インターシル)は、産業用モノのインターネット(IIoT)ネットワーク向けに、絶縁型RS-485差動バストランシーバー「ISL32741E」「ISL32740E」ファミリーを発表した。データレート40Mビット/秒の双方向データ伝送を可能にしている。
- IECレベル4のESD規格に適合したトランシーバー
アナログ・デバイセズ(ADI)は、RS485規格とRS422規格に対応するトランシーバー「LTC2862」を改良した±60V耐圧の「LTC2862A」を発売した。IECレベル4のESD規格に適合し、インタフェースピンで±40kVまで(人体モデル)保護する。
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