手の回転を認識、車載用ジェスチャーセンサー:マキシム MAX25205
Maxim Integrated Productsは、手の回転やスワイプが検出可能な車載向けデータ収集システム「MAX25205」を発表した。ToFカメラを必要としないため、ソフト開発や保守の負担を軽減し、コストを10分の1、サイズを最大75%削減できる。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2020年9月、車載向けに、手の回転やスワイプが検出可能なデータ収集システム「MAX25205」を発表した。サイズは4×4×1.35mmで、20ピンの光QFNパッケージで提供する。
車載向けハンドジェスチャーセンサー「MAX25205」
光学系および6×10ピクセルの集積型光センサーアレイを内蔵し、赤外線(IR)LED光源からの反射光を検出することで、上下左右方向の手のスワイプ、手指の回転、近接ゾーンなど9種類のジェスチャーを1チップで認識する。LEDドライバを搭載するほか、インタフェースはI2CおよびSPIに対応。動作温度は−40〜+85℃で、AEC-Q100の認定も受けている。
複雑なシステムを伴うToF(Time-of-Flight)カメラを必要としないため、ソフト開発や保守の負担を軽減し、コストを10分の1、サイズを最大75%削減できる。そのため、小型マイコンと組み合わせることも可能だ。
明るい環境光の下でもジェスチャー検出が可能で、タッチスクリーンに直接触れないため、ディスプレイが指紋で汚れる心配もない。車載インフォテインメントや電話の制御、サイドミラー、冷暖房、トランク、サンルーフ、室内灯などの機械式スイッチの代替手段として期待される。
- グローバルシャッター搭載の小型イメージセンサー
STマイクロエレクトロニクスは、グローバルシャッター搭載の小型イメージセンサー「VD55G0」「VD56G3」を発表した。同社は、「先進的なプロセス技術によって、最小クラスのピクセルで高い感度と低いクロストークを実現した」としている。
- 機械学習用コアを搭載したモーションセンサー
STマイクロエレクトロニクスは、機械学習用コアを搭載したモーションセンサー「ISM330DHCX」「LSM6DSRX」を発表した。歩数や衝突回数、回転数などの計測をマイコンの1000分の1の消費電力で処理できる。
- 計測距離最大5m、MEMSベースの超音波ToFセンサー
TDKは、MEMSベースの超音波ToFセンサー「CH-201」を一部の機器メーカー向けに発売した。計測距離が最大5mに拡大されており、開発者は電子機器を設計する際に新機能を付加できる。
- 光学式の血圧モニターソリューション
Maxim Integrated Productsは、光学式血圧モニターソリューション「MAXREFDES220#」を発表した。光センサーとセンサーハブICで構成され、血圧モニターにおいてクラスII規格の要件に適合するモニター性能を提供する。
- 産業機器向けの積層型CMOSイメージセンサー
ソニーは、裏面照射型画素構造のグローバルシャッター機能を搭載した、産業機器向けの積層型CMOSイメージセンサー「IMX5xx」シリーズを発表した。画素サイズを従来比約63%の2.74μm角に微細化し、同一光学サイズで約1.7倍の解像度に高めた。
- 30cmまで検出する近接センサー
ビシェイ・インターテクノロジーは、30cmまで検出する近接センサー「VCNL3040」を発表した。前世代のセンサーと比較して、近接検出性能が33%向上している。
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