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産業機器向けの積層型CMOSイメージセンサーソニー IMX5xxシリーズ

ソニーは、裏面照射型画素構造のグローバルシャッター機能を搭載した、産業機器向けの積層型CMOSイメージセンサー「IMX5xx」シリーズを発表した。画素サイズを従来比約63%の2.74μm角に微細化し、同一光学サイズで約1.7倍の解像度に高めた。

» 2019年10月21日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ソニーは2019年10月、グローバルシャッター機能を搭載した、産業機器向けの積層型CMOSイメージセンサー「IMX5xx」シリーズを発表した。対角19.3mmの1.2型、対角17.5mmの1.1型、対角16.8mmの1.1型でそれぞれ高速タイプと標準タイプを用意し、計6種類を提供する。サンプル出荷は同月より順次開始予定で、サンプル価格は9万9000円〜21万円(税別)となる。

CMOSイメージセンサー「IMX530」(左:白黒品、右:カラー品)

裏面照射型画素構造グローバルシャッター機能を搭載

 裏面照射型画素構造のグローバルシャッター機能を搭載した積層型で、動体ゆがみのない撮像に対応する。画素サイズを従来比約63%の2.74μm角に微細化し、同一光学サイズで約1.7倍の解像度に高めた。パッケージは21.0×20.0mmのセラミックLGAで、従来比約91%に小型化。これにより、Cマウントサイズで1.2型有効約2445万画素まで対応する高解像度の小型マシンビジョンカメラを、装置や製造ライン内に設置可能になる。

 また、クロックをデータに埋め込んで転送する、独自のエンベデッドクロック方式の高速インタフェースを採用。読み出しフレームレートを従来比2.4倍に高速化した。標準品の「IMX540」「IMX541」「IMX542」では、5Gビット/秒をサポートする。

 主な機能として、ROI(Region of Interest:対象領域)やセルフトリガーなど、撮像データから必要な情報のみを抽出するデータ最適化機能を搭載。他に、デュアルA-Dコンバーターを活用した動体ゆがみのないHDR内部合成処理、短時間間隔露光制御などの信号処理回路を組み込んだ。

 同社では、認識や計測の高精度化、高速化などの高い撮像性能と小型化を両立したことで、多様化するマシンビジョンの用途に対応するとしている。

高精細化により、撮像範囲が拡大して撮像回数を削減
高速化により、検査時間を短縮

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