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低IQの昇降圧スイッチングレギュレータールネサス ISL9122A

ルネサス エレクトロニクスは、自己消費電流1.3μA未満の昇降圧スイッチングレギュレーター「ISL9122A」を発売した。入力電圧は1.8〜5.5Vで、さまざまなバッテリーに対応し、幅広いスマートIoT機器に利用できる。

» 2020年10月28日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ルネサス エレクトロニクスは2020年10月、自己消費電流(IQ)1.3μA未満の昇降圧スイッチングレギュレーター「ISL9122A」を発売した。入力電圧は1.8〜5.5Vで、ボタン電池やリチウムイオン電池、直列接続したアルカリ電池などに対応し、バッテリーで動作するスマートIoT(モノのインターネット)機器に利用できる。

昇降圧スイッチングレギュレーター「ISL9122A」

1.3μA未満の低IQでバッテリー寿命に貢献

 ISL9122Aは、バイパスモードを搭載しており、電源設計の柔軟性を高めることができる。低IQに加え、7nAのシャットダウン電流により、バッテリー寿命を向上。出力電圧範囲は、ダイナミックボルテージスケーリング(DVS)機能により、1.8〜5.375Vまで、25mV刻みでプログラム可能だ。最大出力電流は500mAとなっている。

 また、パルス周波数変調(PFM)およびパルス幅変調(PWM)自動切替機能を備え、全負荷電流範囲において効率を最大化する。軽負荷時の効率は84%(10μA時)、ピーク効率は97%で、電力消費と発熱を抑制する。過電流保護、短絡保護、過熱保護などの保護機能も搭載する。

 既に量産中で、1000個購入時の参考単価は、3×2mmの8リードDFNパッケージが0.89米ドル、1.8×1.0mmの8バンプWLCSPパッケージが0.78米ドル。3.3Vデフォルト出力(DFN)の評価ボード「ISL9122AIRN-EVZ」、3.3Vデフォルト出力(WLCSP)の評価ボード「ISL9122AIIN-EVZ」の参考価格は各70米ドルとなる。

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