エイブリックは、車載用降圧型スイッチングレギュレーター「S-19902」「S-19903」シリーズを発表した。2.0×3.0×0.5mmの小型HSNT-8パッケージを採用し、車載カメラモジュールや各種車載コントロールユニットの小型化に対応する。
エイブリックは2019年10月、車載用降圧型スイッチングレギュレーター「S-19902」「S-19903」シリーズを発表した。2.0×3.0×0.5mmの小型HSNT-8パッケージを採用し、車載カメラモジュールや各種車載コントロールユニットの小型化につながる。
制御方式は、S-19902がPWM(パルス幅変調)制御、S-19903がPWM/PFM(パルス周波数変調)切り替え制御に対応。独自の低リップル回路を搭載し、PFM制御時でも低リップルを可能にする。これにより、外付け容量値を小さくできるため、機器の小型化、低コスト化につながる。
また、スロープ補償回路や位相補償回路を最適化しており、負荷変動に対する高速な過渡応答を可能にした。過渡応答性は同等製品の約2.2倍に向上している。
入力電圧は4.0~36.0V(定格45V)と高耐圧のため、直接12V鉛バッテリーに接続できる。出力電圧(外部設定)は2.5~12.0V、出力電流は600mA。発振周波数は2.2MHzまたは400kHzとなる。
生産部品承認プロセス(PPAP)に対応するほか、車載ICの品質規格AEC-Q100 Grade1にも対応予定だ。-40~+125℃の温度範囲で動作し、パッケージはガルウイングタイプのHTMSOP-8(2.9×4.0×0.8mm)も用意する。
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