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小型の車載用降圧型スイッチングレギュレーターエイブリック S-19932、S-19933

エイブリックは、車載用降圧型スイッチングレギュレーターの新シリーズ「S-19932」「S-19933」を発売した。小型パッケージの採用により、周辺部品を含めてフットプリントを縮小できるため、車載カメラモジュールなどの小型化要求に応える。

» 2020年03月27日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 エイブリックは2020年3月、車載用降圧型スイッチングレギュレーターの新シリーズ「S-19932」「S-19933」を発売した。2.46×1.96×0.5mmのHSNT-6(2025)パッケージを採用している。

車載用降圧型スイッチングレギュレーター「S-19932」「S-19933」のイメージ

 発振周波数は2.2MHzで、周辺部品を含めたフットプリントの小面積化が可能なため、車載カメラモジュールなどで高まっている小型化の要求に対応する。なお、パッケージは、ガルウイングタイプのHTMSOP-8(2.9×4.0×0.8mm)も選択できる。

 両シリーズともに18V入力(定格22V)で、カメラモジュールの電源に適している。出力電流は600mA。125℃で動作する。出力電圧は、外付け抵抗により1〜12Vの範囲で設定可能だ。また、スロープ補償回路や位相補償回路を最適化したことで、負荷変動に対して素早く過渡応答する。

独自の低リップル回路を採用

 S-19932シリーズはPWM制御で、S-19933シリーズはPWMとPFMの切り替え制御となっている。S-19933シリーズには、PFM制御時でもリップルを低減できる独自の低リップル回路が採用されており、リップル対策用の外付け容量値を小さくして、機器の小型化やコストの削減に貢献する。

 両シリーズは、PPAP(生産部品承認プロセス)に対応済みで、今後、車載ICの品質規格AEC-Q100 Grade1にも対応する予定だ。

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