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広域ネットワーク向けマルチバンド無線通信LSIラピステクノロジー ML7436N

ラピステクノロジーは、マルチバンド無線通信LSI「ML7436N」を発表した。内蔵の大容量メモリに大規模プログラムや大量データを実装可能で、マルチホップ通信やシステムの広域メッシュネットワーク化に適している。

» 2021年01月25日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ラピステクノロジーは2021年1月、広域エリアネットワーク構築に適したマルチバンド無線通信LSI「ML7436N」を発表した。9×9mmのTQFP48パッケージで提供する。既にサンプルを1000円(税別)で出荷していて、同年3月から月産10万個で量産を開始する。

Sub-1GHzと2.4GHzに対応し、海外展開が容易

 ML7436Nは、高速で消費電力の低い32ビットCPUコア「Arm Cortex-M3」を採用している。また、内蔵の1024Kバイト(512Kバイト×2)のフラッシュメモリ、256KバイトのRAMを活用した大規模プログラムや大量データの実装が可能で、Wi-SUN FANなどのマルチホップ通信やFOTA通信に対応する。Sub-1GHzおよび、2.4GHzに対応するRFチップを搭載しているため、海外モデルへの展開も容易だ。

マルチバンド無線通信LSI「ML7436N」

 さらに、セキュリティ用ハードウェアエンジンとDMAコントローラーを搭載し、暗号処理にかかるCPU負荷を従来品から2000分の1に軽減。AES(高度暗号化標準)に加え、ハッシュ関数、真性乱数(TRNG)によるセキュアで信頼性の高い通信を提供する。動作温度は−40〜+85℃で、どの温度においても送受信ともに無線特性にばらつきがなく、屋内屋外で安定した通信ができる。

 主な用途として、スマートメーターなどのインフラストラクチャ機器、工場内、物流、農地におけるセンサーネットワーク機器など、無線通信が必要なIoT(モノのインターネット)機器を見込む。

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