ソニーは、IoT向け通信モジュール「CXM1501GR」を商品化した。BPSK変調LSI、GNSS受信LSI、外付けアンテナとのインピーダンス整合を行う回路などを内蔵し、同社が独自開発したLPWA(Low Power Wide Area)通信規格ELTRESに対応している。
ソニーは2019年5月、IoT(モノのインターネット)向けに同社が独自開発したLPWA(Low Power Wide Area)通信規格「ELTRES(エルトレス)」に対応する通信モジュール「CXM1501GR」を発表した。サンプル出荷は2019年6月の予定で、価格は5000円(税込み)。
CXM1501GRは、ELTRESの通信規格のプロトコルに基づき、920MHz帯の電波を発信する変調LSIや、外付けアンテナとのインピーダンス整合を行う回路を内蔵。汎用アンテナの直結が可能で、専用アンテナの設計も容易だ。
GPS、GLONASS、QZSSに対応。低消費電力で狭帯域の通信において良好なSN比が得られるπ/2シフトBPSK変調LSI、時刻情報と位置情報を取得するGNSS受信LSIおよび、GNSS受信に必要なSAWフィルターなどの高周波部品を内蔵し、IoT向けエッジデバイスの設計に対応する。
電波法に基づいた無線設備の工事設計認証を取得済みのため、推奨アンテナを使用する場合はユーザーによる認証取得は不要。電気通信事業法に基づく技術基準適合認定も取得済みだ。
サイズは16×16×2.0mm、パッケージは0.5mmピッチの65ピンLGA、電源電圧は2.0V、インタフェースはUARTで、セキュリティ機能を搭載している。CXM1501GRを組み込んだIoT向け端末機器は、2019年秋にサービス開始予定の「ELTRES IoTネットワークサービス」に接続可能だ。
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