二重保護機能付きのNO型ソリッドステートリレー:リテルヒューズ CPC1561B
リテルヒューズは、電流制限回路とサーマルシャットダウン回路を組み込んだNO型ソリッドステートリレー「CPC1561B」を発表した。自動復帰機能も備え、ダウンタイムや修理コストの削減、システム障害の回避に貢献する。
リテルヒューズは2021年1月、電流制限回路とサーマルシャットダウン回路を組み込んだ、NO型ソリッドステートリレー(SSR)「CPC1561B」を発表した。二重の保護機能を備えることで、有接点リレーや標準のSSRでは対応が困難な条件の厳しいアプリケーションにも対応する。同年2月上旬から、国内販売代理店を通じて販売する。
アクティブ電流制限により、電気回路が負荷電流を検出し、MOSFETゲートドライブを調整して過電流状態に対応する。また、サーマルシャットダウンにより、128℃のダイ温度でサーマルシャットダウン故障モード保護を起動し、電流制限制御と連動してデバイスを保護する。
二重保護機能搭載のNO型SSR「CPC1561B」
自動復帰機能を備えているため、SSRの故障が解消されて指定の動作温度範囲に達すると、デバイスは通常動作に復帰する。SSRのリセットやシステムの再起動は不要だ。
入出力絶縁は3750Vrmsで、入出力ガルバニック絶縁を提供する。定格電流は1A、阻止電圧は60Vだ。スイッチング速度は、ターンオンが2.5ミリ秒、ターンオフが0.5ミリ秒となる。
過電流や過熱から電子デバイスを保護して信頼性を高めるとともに、ダウンタイムや修理コストの削減、システム障害の回避に貢献する。スマートホーム、ビルオートメーション、ゲーム機器、計測器、バッテリー駆動機器での利用に適している。
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