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出力30Wの衛星通信地球局用GaN HEMT三菱電機 MGFK45G3745A、MGFK45G3745

三菱電機は、「Ku帯 衛星通信地球局用 GaN HEMT」の新製品として、出力電力30Wでマルチキャリア通信に対応した「MGFK45G3745A」および、シングルキャリア通信に対応した「MGFK45G3745」を発売する。

» 2021年02月25日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 三菱電機は2021年2月、高周波デバイス「Ku帯衛星通信地球局用GaN HEMT」の新製品として、出力電力30Wでマルチキャリア通信に対応した「MGFK45G3745A」、シングルキャリア通信に対応した「MGFK45G3745」を同年3月に発売すると発表した。価格はMGFK45G3745Aが9万円、MGFK45G3745が6万円(各税別)。

 同社は、Ku帯衛星通信地球局用GaN HEMTとして、マルチキャリア通信対応の出力電力70、100W品、シングルキャリア通信対応の20、70、100W品を既に販売しているが、30W品は今回が初めてになる。情報伝送量の大容量化と衛星通信地球局の小型化に貢献する。

左:「MGFK45G3745」、右:「MGFK45G3745A」

離調周波数400MHz

 MGFK45G3745Aは、マルチキャリア通信に対応すべく低歪特性を有する整合回路を採用しており、離調周波数(3次相互変調歪の測定に用いる2種の信号の周波数の差)が400MHz。広い離調周波数で歪特性を低減したことで、マルチキャリア通信での衛星通信伝送量の大容量化に寄与する。

 動作周波数は共に13.75〜14.5GHzで、MGFK45G3745の離調周波数は5MHzまで。本製品はRoHS指令「2011/65/EU」「(EU)2015/863」に準拠している。

 出力電力が30Wクラスの電力増幅器には最終段(アンテナへ供給する所定の電力を得るための増幅器)として、また大電力の電力増幅器には70、100Wを用いた最終段向けのドライバ段としての用途を見込む。

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