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車載通信向けのデュアル過渡電圧サプレッサSTマイクロ ESDCAN03-2BM3Y

STマイクロエレクトロニクスは、車載用の低端子間容量デュアル過渡電圧サプレッサ「ESDCAN03-2BM3Y」を発表した。端子間容量は3.3pFで、CANやCAN-FDインタフェースを静電放電や過電圧過電流ストレスから保護する。

» 2021年06月11日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 STマイクロエレクトロニクスは2021年5月、車載用の低端子間容量デュアル過渡電圧サプレッサ(TVS)「ESDCAN03-2BM3Y」を発表した。CANやCAN-FDインタフェースを、静電放電(ESD)や過電圧過電流ストレス(EOS)から保護する。既に量産中で、リードレスのDFN1110パッケージで提供。1000個購入時の単価は約0.044米ドルだ。

端子間容量は3.3pF

 クランプ電圧は1A(8/20マイクロ秒)で33V、16A(伝送ラインパルス)で37V、ピークパルス定格は3.3Aだ。端子間容量は3.3pFで、CANやCAN-FDだけでなく、FlexRayやUSBなど高速かつ高データレートのバスにも対応する。リーク電流は24V時に50nAで、EV(電気自動車)が動作していない時のバッテリー消費を抑える。

 ISO 16750-2規格に準拠し、15kVのESD接触放電(ISO 10605)に耐えられる堅牢性、サージ電流耐性を備える。接合部温度は最大175℃で、車内からエンジンルームまで幅広い場所に使用できる。

 大きさは1.1×1.0mmで、SOT23-3LやSOT323-3Lパッケージ品と比べて基板面積を75%以上削減できる。ウェッタブルフランク構造を採用し、はんだ実装後の高速自動光学検査にも対応する。

低端子間容量デュアル過渡電圧サプレッサ「ESDCAN03-2BM3Y」

 AEC-Q101認定済みで、近年増加するADAS(高度運転支援システム)や自動運転用制御装置向けのECUの保護に適する。

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