リコー電子デバイスは、IoT(モノのインターネット)機器向けに超低消費電流ボルテージレギュレーター「RP124シリーズ」を発表した。バッテリーモニター機能付きの電源ICで、小型パッケージにより高密度実装を可能にした。
リコー電子デバイスは2018年7月、IoT(モノのインターネット)機器向けに、超低消費電流ボルテージレギュレーター「RP124」シリーズを発表した。バッテリーモニター機能付きの電源ICで、小型パッケージにより高密度実装を可能にした。既にサンプル受注を開始しており、1000個購入時の参考価格は150円(税別)。月間200万個の生産を目指す。
RP124シリーズは、内部でバッテリー電圧を分圧し、バッテリーモニター(BM)端子から出力するため、外付けで抵抗分圧をする必要がない。外付け抵抗の構成パスで発生していたリーク電流を削減でき、入出力コンデンサーを含めたコンデンサー3つで構成可能だ。モニターできる電圧は、バッテリー電圧の3分の1または4分の1で選択できる。
パッケージは、高密度実装を可能にする1.20×1.20×0.40mmのDFN1212-6を採用。また、2.90×2.80×1.10mmのSOT-23-5も用意し、幅広い用途に対応できる。
無負荷時の消費電流は0.3μAで、IoT機器の長時間駆動に貢献する。入力電圧は1.7〜5.5V、出力電流100mA。出力電圧は1.2〜3.6Vにおいて0.1Vステップで選択でき、出力電圧精度は±0.8%だ。バッテリーモニター機能追加による回路消費電流の増加は0.1μAで、従来技術に比べてシステム全体の消費電流を大幅に削減できる。
低消費かつ小型パッケージのIoT機器向け電源IC
コイル一体型の“マイクロ”降圧DC-DCコンバーター
絶縁型DC-DCコンバーターによる電力安定化
もう一つのコンバータ、フライバック
電源電圧や温度に依存しない高安定の基準電圧源を作る
過電圧と低電圧の監視を低コストで実現するCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング