Li電池電圧モニター用アナログフロントエンドIC:リコー R5602シリーズ
リコー電子デバイスは、4〜7セルLi電池のセル電圧モニター用アナログフロントエンドIC「R5602」シリーズを発売した。高精度かつ低消費電力の電圧モニターが可能で、Li電池の長寿命化に貢献する。
リコー電子デバイスは2021年4月、4〜7セルLi電池のセル電圧モニター用アナログフロントエンドIC「R5602」シリーズを発売した。高精度かつ低消費電力の電圧モニターが可能で、Li電池の長寿命化に貢献する。既にサンプル受注に対応し、1000個購入時の参考価格は550円(税込)。月産100万個の体制としている。
R5602シリーズは、LiイオンおよびLiポリマー電池に対応し、各セルのモニター電圧範囲は1.5〜4.5V、モニター精度は±30mVだ。セルバランス機能により電池内のセルアンバランスを解消できる。
Li電池の電圧モニター用アナログフロントエンドIC「R5602」シリーズ
消費電流はノーマルモードで150μA、スタンバイモードで最大1.0μAに抑えている。CE端子の入力信号を切り替えることでスタンバイ状態にできるため、低消費電力でモニターできる。
また、ハイサイドnチャンネルFET制御機能を搭載し、回路構成の簡素化と外付け部品のコストダウンが可能。電池パック実装時のセル接続順の制約がないため、電池パック実装工程の簡略化と生産コストの低減も期待できる。
他に、ボルテージレギュレーター、12ビットA-Dコンバーター、I2Cインタフェースなどを備える。大きさは最大5.0×5.0×0.8mmで、QFN0505-32Cパッケージで提供する。
- 機能安全対応の電圧検出IC、電圧降下と過電圧を監視
リコー電子デバイスは、機能安全に対応したボルテージディテクタ「R3152N」シリーズを発表した。1つのICで0.01V単位の電圧降下と過電圧が監視することが可能。動作電圧は最大42V、最大定格は50Vで、42Vまでの高電圧な電源から動作電圧を取得できる。
- 消費電流0.25μAのリチウムイオン電池保護IC
エスアイアイ・セミコンダクタは、電圧検出回路と遅延回路を内蔵した、リチウムイオン電池セカンドプロテクトIC「S-8224A/B」シリーズを発売した。従来製品の10分の1となる0.25μAの低消費電流を達成している。
- IoT機器の低消費電力化を実現するレギュレーター
エスアイアイ・セミコンダクタは2016年10月、ウェアラブル・IoT機器の低消費電力化を実現する、パワーモニター用出力機能を搭載したLDOレギュレーター「S-174x」シリーズを発売した。
- 消費電流0.4μAの降圧DC-DCコンバーター
リコー電子デバイスは、バッテリーモニター機能が付いた、IoT機器向け降圧DC-DCコンバーター「RP514」「RP515」シリーズを発売した。無負荷時の消費電流が0.4μAと極めて低く、バッテリーの長寿命化に貢献する。
- 消費電流を0.35μAに抑えたLDOレギュレーター
エスアイアイ・セミコンダクタは2016年11月、動作時の消費電流を従来品の半分以下となる0.35μAに抑えたLDOレギュレーター「S-1317」シリーズを発表した。
- 超低出力電圧、超低消費電流の降圧DC-DCコンバーター
リコー電子デバイスは、超低出力電圧、超低消費電流の降圧DC-DCコンバーター「RP516」「RP517」を発表した。IoT(モノのインターネット)機器向け電源ICとして、バッテリー長時間駆動および電池長寿命化を可能にする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.