前回、基板に実装された表面実装部品を外しやすくするプレヒーターの製作の様子を報告した。前回は断熱に木材を使ったが工場の中で木材を使うのは難しい。今回は耐熱性プラスチックの「デュロストーン」(京写製)を使って再試作したので、この試作の経緯を報告する。
前回、基板に実装された表面実装部品を外しやすくするプレヒーターの製作の様子を報告した。前回は断熱に木材を使ったが工場の中で木材を使うのは難しい。今回は耐熱性プラスチックの「デュロストーン」(京写製)を使って再試作したので、この試作の経緯を報告する。
手配した断熱材、ヒーター、アルミ板の部品がそろった。図1に示す。
図1の上から1.5mm厚のアルミ板、耐熱プラスチックのデュロストーン、その右が220℃ 12Vのヒーターだ。デュロストーンは硬い石のような感触だったが、穴加工とタップ加工は手持ちの家庭用の工具で簡単にできた。加工したヒーター部を図2に示す。
図2左はプレヒーターを下から見たもので、デュロストーンに穴開けして、M3のタップ加工を行った。図2右は上から見たものでアルミ板に穴開けして、M3の皿ネジでヒーターをアルミ板とデュロストーンの間に固定した。デュロストーンは、薄いアルミ板と同じように加工しやすく家庭用の電動ドリルで簡単に穴加工ができた。
次に50Wの電源でヒーターに12Vを接続して、消費電力を確認した。図3に示す。
図3左は昇温時の電力で60Wを少し超えた。右は安定時の電力で36W程度だった。12V50Wの電源は修理品の残品を使った。この電力なら50Wの電源でも大丈夫だ。5分程度通電して、電力とアルミ板の表面温度を確認したら、電力は31Wで180℃だった。ちょうどよい温度だ。
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