ルネサス エレクトロニクスは、Bluetooth 5.3 Low Energy規格に対応した新たなマイクロコントローラーの開発を進めている。2022年1〜3月のサンプル提供開始を予定している。
ルネサス エレクトロニクスは2021年10月、Bluetooth 5.3 Low Energy(LE)規格に対応した、新たなマイクロコントローラーを開発中だと発表した。2022年1〜3月のサンプル提供開始を予定している。
新たに開発中のマイクロコントローラーは、Armの「Cortex-M」コアを採用した32ビットマイクロコントローラー「RA」ファミリーの新製品として位置付けられている。2020年5月に発売した、Bluetooth 5.0 LE対応マイクロコントローラー「RA4W1」の後継機となる。
Bluetooth SIGの新規格となるBluetooth 5.3は、2021年7月に発表された。レシーバーのデューティサイクルを改善すべく、レシーバーでホスト層を動作させずにメッセージをフィルタリングできる機能を備えている。
また、優先チャネル情報をペリフェラル機器からセントラル機器に提供可能となっており、スループットと信頼性を高めた。低デューティサイクルと高デューティサイクルとの切り替え時間を短縮するサブレート接続も可能となっている。
さらに、Bluetooth 5.1で追加された方向検知機能、Bluetooth 5.2でステレオオーディオ伝送用に追加されたアイソクロナスチャネルにも対応。ソフトウェア無線(SDR)機能も搭載しており、後日リリースされる新規格にも移行できる予定だ。
通常パッケージに加えて、小型パッケージもオプションで選択可能になる予定。アプリケーション開発においては、開発用ソフトウェアパッケージ「Flexible Software Package(FSP)」やBluetoothを用いたアプリケーションの開発支援ツール「QE for BLE」の対象となる。
小型IoTエンドポイント機器向けRAマイコン
加速度センサーとBLE搭載のUWB通信モジュール
低コストで小型、量産向けBLEモジュール
Arm Cortex-M4搭載のモーター制御用マイコン
Bluetooth 5.0 LE対応マイコンとモジュール
BluetoothとBLEの双方に対応する通信モジュールCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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