Arm Cortex-M4搭載のモーター制御用マイコン:東芝 M4K、M4Mグループ
東芝デバイス&ストレージは、モーター制御用マイクロコントローラー「M4K」「M4M」グループを発表した。MPU、FPU機能付きの40nmプロセスを用いた「Arm Cortex-M4」や、モーター制御回路、汎用通信機能を搭載する。
東芝デバイス&ストレージは2021年7月、「Arm Cortex-M」を搭載した32ビットマイクロコントローラー製品群「TXZ+ファミリー アドバンスクラス」の第1弾として、モーター制御用マイクロコントローラー「M4K」グループ12製品の量産を開始した。第2弾の「M4M」グループ10製品は、同年8月に量産を開始する。
32ビットマイクロコントローラー製品群「TXZ+」ファミリー
両製品グループとも、MPU(メモリ保護ユニット)、FPU(浮動小数点演算ユニット)機能付きの40nmプロセスを用いた「Arm Cortex-M4」を搭載。最大動作周波数は160MHzとなっている。
モーターインバーター制御用として、モーター制御回路「A-PMD(Advanced-Programmable Motor Driver)」、32ビットエンコーダー「A-ENC(Advanced-Encoder)」、ベクトルエンジン「A-VE+(Advanced Vector Engine Plus)」を備える。
汎用通信機能はUART、TSPI、I2Cを搭載。M4Mグループでは、CANにも対応している。機能安全対策回路はROM、RAM、ADC、クロックのチェック機構を実装している。
パッケージは、10×10mm、0.8mmピッチのLQFP44(M4Kグループのみ)から、14×20mm、0.65mmピッチのQFP100まで6種類をそろえた。サンプル出荷時には、製品ドキュメント類やサンプルソフトウェア、評価ボード、各周辺機能の制御インタフェースを有するドライバソフトウェア類も併せて提供する。
- ブラシレスDCモーター用コントロールIC
ルネサス エレクトロニクスは、マイコンとプリドライバーを1チップに統合したオールインワンのモーターコントロールIC「RAJ306001」「RAJ306010」の量産を開始した。バッテリー駆動機器のBLDCモーター制御に適する。
- ロボットサーボモーター制御用32ビットマイコン
ルネサス エレクトロニクスは、産業用ロボットのサーボモーター制御用32ビットマイコン「RX72T」を発表した。動作周波数は最大200MHzで、米EEMBCのベンチマークテストで1160CoreMarkの高性能を達成している。
- 高温対応のモーター制御用32ビットマイコン
ルネサス エレクトロニクスは、モーター制御用32ビットマイコン「RX24T」「RX24U」グループに、動作周囲温度が−40〜105℃の「Gバージョン」を追加し、量産出荷を開始した。
- 大容量メモリを搭載した低消費電力マイコン
STマイクロエレクトロニクスは、ARM Cortex-Mベースのマイコン「STM32」ファミリーの最新製品として、120MHz動作時の性能を150DMIPS(233 ULPMark-CP)まで向上させた「STM32L4+」を発表した。
- PDMとPCMの変換フィルター内蔵32ビットマイコン
STマイクロエレクトロニクスは、低消費電力の32ビットマイコン「STM32L45X」を発表した。PDMとPCMの変換を可能にするデジタルフィルター「DFSDM(Digital Filter for Sigma-Delta Modulators)」を内蔵している。
- ASIL Dに対応したローエンド向け車載用マイコン
ルネサス エレクトロニクスは2016年12月、車載向けマイコン「RH850/P1x-C」シリーズに、ローエンド向けの「RH850/P1L-C」グループ4製品を追加した。
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