IoT向けインダクター内蔵アナログモジュール:アナログ・デバイセズ MAXM38643、MAXM17225
アナログ・デバイセズは、IoTデバイス向けのインダクター内蔵nanoPowerアナログモジュール「MAXM38643」「MAXM17225」を発表した。自己消費電流が小さく、バッテリー駆動時間の延長に寄与する。
アナログ・デバイセズは2021年12月、IoT(モノのインターネット)デバイス向けのインダクター内蔵nanoPowerアナログモジュール「MAXM38643」「MAXM17225」を発表した。既に販売中で、米国での価格はMAXM38643が1.22米ドル、MAXM17225が1.27米ドルになる(いずれも1000個発注時)。
自己消費電流(IQ)は、MAXM38643が330nA、MAXM17225が300nAとどちらも低く、バッテリー駆動時間の延長に寄与する。シャットダウン電流も、MAXM38643は1nA、MAXM17225は0.5nAに抑えている。
MAXM38643は入力電圧が1.8〜5.5V、600mAバックモジュールで、MAXM17225は入力電圧が0.4〜5.5Vの1Aブーストモジュールとなっている。どちらもピーク効率が高く、MAXM38643が96%、MAXM17225は95%となる。
インダクター内蔵nanoPowerモジュール「MAXM38643」「MAXM17225」
パッケージは、いずれも2.1×2.6mmの10ピンEMGAを採用した。インダクターを積層して内蔵する同社の「uSLIC」パワーモジュール技術を用いており、ソリューションPCBの表面積を削減できる。同社によると、スタンドアロン型のICと比較してソリューションサイズを最大37%削減する。
なお、評価キットの「MAXM38643AEVK#EMGA」「MAXM17225EVK#EMGA」の提供も開始している。価格はともに62.32米ドルだ。
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