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ハイエンドオーディオ機器向けD-Aコンバーターローム BD34352EKV

ロームは、ハイエンドオーディオ機器向けの32ビットD-AコンバーターIC「BD34352EKV」の販売を開始した。上位モデルと同等のデジタルフィルターを2種類搭載し、SN比が126dB、THD+Nは−112dBと優れた性能を備える。

» 2022年01月20日 09時45分 公開
[EDN Japan]

 ロームは2021年12月、ハイエンドオーディオ機器向けの32ビットD-AコンバーターIC(DACチップ)「BD34352EKV」の販売開始を発表した。単価1500円(税別)でサンプルを出荷中で、2022年1月から当面月産2万個の体制で量産する。同時に、評価ボード「BD34352EKV-EVK-001」のインターネット販売も開始している。

32ビットD-AコンバーターIC「BD34352EKV」

SN比は126dB、THD+Nは−112dB

 BD34352EKVは、同社DACチップの基本コンセプト「自然でフラットな音」を実現しつつ、「音源の持つエネルギーを力強く表現する」としている。また、音質に関わるICのノウハウを集約した28個の音質パラメーターを備える。

 SN比は126dB、THD+N(全高調波歪み率+ノイズ)は−112dBを示し、出力数は2ch、サンプリング周波数は32k〜768kHz。最大22.4MHzのDSDクロックにも対応する。パッケージは12×12mmのHTQFP64BVで提供する。

 また、上位モデルの「BD34301EKV」と同等のデジタルフィルターを2種類搭載し、阻止帯域減衰量は−150dB以下に抑えた。フィルターのカスタマイズ機能が豊富で、プリセット、カスタム、外部設定のほか、フィルターの演算係数とオーバーサンプリングレートもプログラムでカスタマイズできる。BD34301EKVと端子互換性があるため、オーディオ機器ごとに音質のチューニングやICの使い分けが可能だ。

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