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» 2022年02月02日 11時00分 公開

電気自動車の充電インフラ規格やトポロジーをまとめる(1/3 ページ)

電気自動車の充電インフラについて、規格や電力トポロジーをまとめる。さらに、SiCデバイスが鍵を握ることにも触れる。

[Didier Balocco(onsemi),EDN Japan]

EVの普及には充電インフラの拡大も必要

 立ち上がりは緩やかですが、電気自動車(EV)に対する市場の受け入れは拡大を続け、開発ペースも順調です。普及を妨げる1つの要因は充電ポイント、特に“移動中”の充電に利用できる急速充電ポイントが比較的不足していることです。充電ポイントを増やして走行範囲の不安を解消しない限り、電気自動車の販売は頭打ちになる一方で、企業はより多くの電気自動車が路上を走るようになるまで、充電インフラへの投資に消極的であるという、ある意味「鶏と卵」のような状況にあります。

 現在、ガソリン車に燃料を補給するには、高速道路沿い、都市や多くの町の道路脇にある何千ものガソリンスタンドの1つに立ち寄るしかありません。電気自動車になるとこの景色が変わります。多くのガソリンスタンドにも充電ポイントが設置されると想定されますが、職場、公共施設、ロードサービスエリア、住宅街、さらにドライバーの自宅など、電気自動車を停車できる場所ならどこにでも充電ポイントを設置することができます。

 電気自動車には複数の種類がありますが、その中でハイブリッドタイプ(PHEV、Full HEV、MHEV)は、代替動力源(通常は内燃機関(ICE))を持つ自動車を示しています。完全なバッテリー式自動車は、電気モーターのみを搭載しBEVと呼ばれます。また、初期の燃料電池をベースとした自動車はFCEVと呼ばれています。

 一般的にハイブリッド車はICEから自己充電できますが、プラグを差し込んで充電できるタイプ(PHEV)もあります。

 全てのタイプの電気自動車(xEV)の売上が、今後数年間で加速的に成長すると予測されており、その中でもBEVとMHEVが最も力強い成長を示しています。

図1:xEV販売台数の予測[クリックで拡大] 出所:"Projected xEV unit sales 2020 - 2024" Omdia 2020

 xEVの成長をサポートするには、それに対応する充電インフラの成長が必要になります。現在、充電ポイントの大部分は中国に存在し、特に急速充電器に関しては、80%以上が中国で設置されています。

図2:2019年における、国別の民間および公共のアクセス可能な充電器[クリックで拡大] 出所:"Private and publicly accessible chargers by country, 2019" IEA2020

 調査会社であるResearch and Marketsによると、2020年から2027年の設置台数は31.8%の年平均成長率、金額ベースでは39.8%の年平均成長率となり、この期間に価格上昇が予測されます。

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