高速通信向け多チャンネルタイミングデバイス:ルネサス RC32614
ルネサス エレクトロニクスは、通信速度400Gまたは800Gビット/秒の光通信ネットワークおよび有線ネットワーク向けに、シンクロナイザーやジッタ減衰器機能を搭載したタイミングデバイス「RC32614」を開発、量産を開始した。
ルネサス エレクトロニクスは2021年12月、通信速度400Gまたは800Gビット/秒の光通信ネットワークおよび有線ネットワーク向けに、マルチチャンネルタイミングデバイス「ClockMatrix 2」ファミリーを発表した。第1弾として、シンクロナイザーやジッタ減衰器機能を搭載した「RC32614」の量産を開始した。
タイミングデバイス「RC32614」 出所:ルネサス エレクトロニクス
ClockMatrix 2ファミリーは、6チャンネルのタイミングソースを備え、周波数変換、クロック生成、ジッタ減衰といったタイミング機能を1チップに集約している。クロック出力のRMS位相ジッタは88フェムト秒で、最大112Gビット/秒で動作するSERDESに対して極めて低いジッタクロックを出力し、直接同期できる。
PTP(高精度時刻同期プロトコル)を規定するIEEE1588規格のほか、Sync-E(同期イーサネット)にも対応。また、ITU-T G.8262.1、G.8262のテレコムバウンダリクロック要件や、G.8273.2 Class C、Class Dの時刻精度にも準拠する。
Linux用「PTPクロックマネージャソフトウェア」も無償提供する。さらに、同社が提案する「ウィニングコンビネーション」の一環として、RC32614とアナログ、パワーマネジメント製品を組み合わせたスイッチソリューションも用意している。
- 車載アクチュエーター/センサー向け16ビットマイコン
ルネサス エレクトロニクスは、車載アクチュエーター、センサー制御用途向けの16ビットマイクロコントローラー「RL78/F24」「RL78/F23」を発表した。2023年7月ごろの量産開始を予定している。
- 高速、長距離通信が可能なPLCモデムIC
ルネサス エレクトロニクスは、電力線通信モデムIC「R9A06G061」を発売した。通信速度が最大1Mビット/秒で、中継なしで1km以上の長距離通信が可能だ。
- 産業グレードの動作温度範囲に対応したレジスタードクロックドライバ
ルネサス エレクトロニクスは、産業グレードの動作温度範囲に対応したDDR5、DDR4向けレジスタードクロックドライバ「5RCD0148H」「4RCD0232K」を発売した。動作温度範囲は−40〜+105℃で、チャンネルスピードを2倍に増強している。
- Bluetooth新規格対応のRAマイコン
ルネサス エレクトロニクスは、Bluetooth 5.3 Low Energy規格に対応した新たなマイクロコントローラーの開発を進めている。2022年1〜3月のサンプル提供開始を予定している。
- 小型IoTエンドポイント機器向けRAマイコン
ルネサス エレクトロニクスは、32ビットマイコン「RA」ファミリーとして、小型IoTエンドポイント機器向けの「RA2E2」グループを開発した。小型で低消費電力のため、ウェアラブル機器、医療機器、家電製品、産業オートメーションなどに適する。
- 二酸化炭素濃度計測用サーモパイル型ガス検出器
ルネサス エレクトロニクスは、二酸化炭素濃度計測向けのサーモパイル型ガス検出器「RTD120」「RTD60」シリーズを発表した。シングルもしくはデュアルチャンネルを集積し、高いS/N比と18〜25ミリ秒の高速応答時間を備える。
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