ルネサス エレクトロニクスは、通信速度400Gまたは800Gビット/秒の光通信ネットワークおよび有線ネットワーク向けに、シンクロナイザーやジッタ減衰器機能を搭載したタイミングデバイス「RC32614」を開発、量産を開始した。
ルネサス エレクトロニクスは2021年12月、通信速度400Gまたは800Gビット/秒の光通信ネットワークおよび有線ネットワーク向けに、マルチチャンネルタイミングデバイス「ClockMatrix 2」ファミリーを発表した。第1弾として、シンクロナイザーやジッタ減衰器機能を搭載した「RC32614」の量産を開始した。
ClockMatrix 2ファミリーは、6チャンネルのタイミングソースを備え、周波数変換、クロック生成、ジッタ減衰といったタイミング機能を1チップに集約している。クロック出力のRMS位相ジッタは88フェムト秒で、最大112Gビット/秒で動作するSERDESに対して極めて低いジッタクロックを出力し、直接同期できる。
PTP(高精度時刻同期プロトコル)を規定するIEEE1588規格のほか、Sync-E(同期イーサネット)にも対応。また、ITU-T G.8262.1、G.8262のテレコムバウンダリクロック要件や、G.8273.2 Class C、Class Dの時刻精度にも準拠する。
Linux用「PTPクロックマネージャソフトウェア」も無償提供する。さらに、同社が提案する「ウィニングコンビネーション」の一環として、RC32614とアナログ、パワーマネジメント製品を組み合わせたスイッチソリューションも用意している。
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