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インフィニオン、950VのMOSFETファミリーを開発スイッチング損失を低減

インフィニオン テクノロジーズは、950VのMOSFET「CoolMOS PFD7」ファミリーを開発した。高速ボディーダイオードを内蔵したほか、逆回復電荷を低減し、デバイスの堅牢性とBOMの削減を可能にした。

» 2022年12月01日 09時30分 公開
[EDN Japan]

 インフィニオン テクノロジーズは2022年10月、950VのMOSFET「CoolMOS PFD7」ファミリーを開発したと発表した。既に受注を開始している。高速ボディーダイオードを内蔵したほか、逆回復電荷を低減し、デバイスの堅牢性とBOM(部品表)の削減を可能にした。

スイッチング損失を低減

 スイッチング損失を抑えることで、ハードスイッチングやソフトスイッチング用途での効率を改善。従来品の900V SJ MOSFET「CoolMOS C3」と比較して、MOSFET温度が最大で4℃低くなっている。また、軽負荷時および全負荷時のPFC効率が0.2%以上向上した。

950V MOSFET「CoolMOS PFD7」ファミリー 出所:インフィニオン テクノロジーズ

 450mΩのDPAKや60mΩのTO247など、さまざまなSMDやTHDパッケージで最大55%低いオン抵抗デバイスを提供する。ゲートソース間しきい値電圧は3V、変動幅は±0.5Vと小さい。デザインインや駆動が容易で、設計の自由度が向上した。MOSFETのリニアモード動作を回避し、低駆動電圧とアイドルロスを低減する。

 ゲートチャージはCoolMOS C3と比べて60%改善し、駆動損失が大幅に低減。ESD耐性はHBM(ヒューマンボディーモデル)クラス2となる。主に、照明システムや民生用、産業用電源アプリケーションに適する。

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