日置電機は、AC-DCハイボルテージディバイダー「VT1005」の販売を開始する。最大5000Vの電圧を分圧し、パワーアナライザーに出力するもので、インバーター出力側の電力に含まれる各成分を捕捉できる。
日置電機は2022年10月、AC-DCハイボルテージディバイダー「VT1005」の販売を国内、海外ともに同月28日に開始すると発表した。価格は49万5000円(税込)で、年間150台の販売目標を掲げる。
同製品は、最大5000Vの電圧を分圧し、パワーアナライザーに出力する。インバーター出力側の電力に含まれる各成分を捕捉し、0.1%の効率改善効果を把握する。
周波数平たん性に優れており、基本波に加えてスイッチング周波数成分の測定が可能だ。DCから高周波まで正確に測定できる。
SiCデバイスを搭載した鉄道や産業機器向けインバーターの効率評価、パワーコンディショナーの効率評価、WPT(ワイヤレス給電システム)の効率評価といった用途に適する。
従来の高電圧、大電力測定で用いられる高電圧差動プローブや計器用変圧器では、変換された電力の各成分の正確な測定が難しい。そのため、効率が100%を超える、再現性が低い、測定値が安定しないといった点が課題となっていた。
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