フジクラとアヴネットは共同で、5Gミリ波通信システム向けの開発キットの販売を開始した。ミリ波周波数帯域向けにフジクラが開発した、28GHzのフェーズドアレイアンテナモジュール「FutureAccess」を搭載する。
フジクラは2023年5月、アヴネットと共同で、5G(第5世代移動通信)ミリ波通信システム向けの開発キットを発売した。ミリ波周波数帯域向けに同社が開発した、28GHzのフェーズドアレイアンテナモジュール(PAAM)「FutureAccess」を搭載している。
AMDの第3世代適応型無線プラットフォーム「Zynq RFSoC Gen3」とPAAMを組み合わせたキットで、5Gミリ波通信システムのプロトタイプ開発時間を短縮できる。同社のPAAMは、ミリ波周波数帯域のn257(28GHz)、n258(26GHz)、n261(27GHz)で動作し、屋内外を問わず使用できる。
また、8×8のアンテナエレメントやフィルター、高周波集積回路を内蔵。220ナノ秒未満での高速ビーム切り替えにも対応する。
アヴネットが開発したMATLABアプリケーション「RFSoC Explorer」を用いて、開発キットのシステム全体を制御する。RFSoC Explorerは、ハードウェア記述言語やソフトウェアのコーディングを用いずに、ビームフォーミングアプリケーションの実装やテストが可能だ。
性能については、ローデ・シュワルツのベンチトップCATR OTAテストシステム「R&S ATS800B」を用いて検証済みだ。その結果は、同年6月に米サンディエゴで開催される「IMS2023」で発表する。
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