産業用IoT/PC向け5G対応モデムチップセット:MediaTek T800
MediaTekは、5G(第5世代移動通信)に用いるサブ6GHzおよびミリ波帯に対応したモデムチップセット「T800」を発表した。4nmプロセスを用いたもので、最大7.9Gビット/秒のダウンロード速度および最大4.2ビット/秒のアップロード速度を備える。
MediaTekは2022年11月、5G(第5世代移動通信)に使用するサブ6GHzおよびミリ波帯に対応したモデムチップセット「T800」を発表した。4nmプロセスを用いたもので、最大7.9Gビット/秒のダウンロード速度と最大4.2ビット/秒のアップロード速度を備える。
T800は、3GPP Release-16に対応した5Gセルラーモデムやトランシーバー「FR1」、MLNA、ET(エンベロープトラッキング)チップ、GNSSレシーバーなどを統合している。また、バッテリー寿命の延長を可能とすべく、同社の電力効率化テクノロジー「5G UltraSave」を採用した。
SA(スタンドアロン)およびNSA(ノンスタンドアロン)双方のサブ6GHzおよびミリ波帯に対応。最大4CC-CAの接続やFDD、TDDの混合複信方式をサポートする。また、要望に応じてデュアル5G SIM(DSDS)にも対応可能だ。
PCIeおよびUSBインタフェースの他、入出力オプションも備えた。産業用IoT(モノのインターネット)やM2M、常時接続PCといったスマートフォン以外での5G用途を見込む。
5G向けモデムチップセット「T800」 出所:MediaTek
- ハイエンドスマートフォン向けSoC
メディアテックは、ハイエンドスマートフォン向けのSoC「Dimensity 9200」を発表した。第6世代の「APU 690」を搭載し、パフォーマンスが35%高速化したほか、優れた電力効率を誇る。
- FWAルーターとCPE向けの5Gプラットフォーム
メディアテックは、FWAルーターおよびモバイルホットスポットのCPE向け5Gプラットフォーム「T830」を発表した。サブ6GHzの周波数帯域で最大7Gビット/秒の通信速度を提供できる。
- Wi-Fi、BLEデュアルバンドモジュール
ユーブロックスは、Wi-FiとBluetooth LEのデュアルバンドモジュール「NORA-W3」シリーズを発表した。2つの小型マイクロコントローラーを搭載し、モジュール上で完全な通信ファームウェアを動作可能にする。
- 2億画素カメラ対応、5Gスマートフォン向けチップセット
MediaTekは、5Gスマートフォン向けのチップセット「Dimensity 1080」を発表した。同製品を採用したスマートフォンは、2022年10〜12月に発売される予定だ。
- 5G NRリリース17向けにアップグレード
ローデ・シュワルツは、5G NRリリース17に対応すべく、同社のシグナルアナライザー「R&S FSW」とベクトル信号発生器「R&S SMW200A」のソフトウェアオプションをアップグレードした。
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