日清紡マイクロデバイスは、降圧DC-DCスイッチングレギュレーターモジュール「NC2700MA」「NC2701MA」「NC2702MA」のサンプル受注を開始した。インダクターや2種のMOSFET、制御IC、バイパスコンデンサーを内蔵している。
日清紡マイクロデバイスは2023年6月、降圧DC-DCスイッチングレギュレーターモジュール「NC2700MA」「NC2701MA」「NC2702MA」を発表した。サンプル受注を開始していて、5個購入時の価格(税込)はNC2700MAが2750円、NC2701MAが2640円、NC2702MAが2503円。月産規模は10万個だ。
DC-DCスイッチングレギュレーターの構成に必要となる、インダクターや2種のMOSFET、制御IC、バイパスコンデンサーを1パッケージに集積し、最適なパターニングでモジュール化している。入力、出力コンデンサーなどを隣に配置することで、最大20Aまでの電源回路を容易に設計できる。
パッケージは、10.0×9.0×4.8mmのQFNを採用。端子が四辺にあるため、特別なテストパットや別基板の用意がなくても、ランドパターンを用いてプロービング検査が可能だ。動作温度範囲は−40〜+85℃。
最大電流は、NC2700MAが20A、NC2701MAが10A、NC2702MAが6A。いずれも同一のパッケージとピン配置を採用していて、設計途中で最大電流の仕様変更が必要となった場合でも、容易に対応できる。
入力電圧範囲は4.0〜28V、出力電圧は0.7〜5.3Vの範囲で外部抵抗により任意に設定できる。過電流保護回路やデューティオーバー機能、サーマルシャットダウン機能、ソフトスタート機能、パワーグッド機能なども搭載している。
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