ミツミ電機は、2セル用セル電圧モニター端子を内蔵したリチウムイオン電池保護IC「MQC883」シリーズを発表した。内蔵のセル電圧モニター端子により、セルの充電時と放電時にセル電圧やセンス抵抗間電圧を監視できる。
ミツミ電機は2023年8月、2セル用セル電圧モニター端子を内蔵したリチウムイオン電池保護IC「MQC883」シリーズを発表した。同年9月に量産を開始する計画で、サンプル価格は1個当たり110円(税込)。
MQC883シリーズは、内蔵のセル電圧モニター端子により、セルの充電時と放電時にセル電圧やセンス抵抗間電圧をモニタリングできる。過充電や過放電時には充放電制御用MOSFETをオフにし、異常な電流を遮断する。
また、電池保護ICが外付けNTCサーミスターの抵抗値変化を監視し、高温異常温度に相当する抵抗値まで変化した際は、充放電制御用MOSFETをオフにして充放電電流を遮断する。
スマートフォンなどのリチウムイオン二次電池パックや、リチウムポリマー二次電池パック用途に適する。QualcommのSoC(System on Chip)「Snapdragon」の2セル向けモバイルプラットフォームにも対応した。
外形寸法は2.7×1.8×0.4mmで、SQFN-12Bパッケージを採用。過充電検出電圧は4.1〜5.0V(精度±20mV)、過放電検出電圧は2.1〜3.0V(精度±35mV)、放電過電流検出電圧は6〜100mV(精度±1mV)および15〜100mV(精度±1.5mV)、充電過電流検出電圧は−100〜−6mV(精度±1mV)、短絡検出電圧は30〜200mV(精度±3mV)となっている。
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