最大175℃動作が可能な低ドリフト/高精度オペアンプ:STマイクロ TSZ181H1、TSZ182H1
STマイクロエレクトロニクスは、最大175℃で動作が可能な低ドリフト/高精度の車載用オペアンプ「TSZ181H1」およびデュアルオペアンプ「TSZ182H1」を発表した。
STマイクロエレクトロニクスは2023年9月、最大175℃で動作が可能な低ドリフト/高精度の車載用オペアンプ「TSZ181H1」およびデュアルオペアンプ「TSZ182H1」を発表した。
最大175℃動作が可能な低ドリフト/高精度オペアンプ「TSZ181H1」および「TSZ182H1」のイメージ 出所:STマイクロエレクトロニクス
両製品は、動作温度範囲が−40〜+175℃と幅広く、車載/産業アプリケーションの過酷な環境に対応可能だ。また、ダイ温度が低い場合は、長期間のミッションプロファイルのICが要求されるアプリケーションで、より長時間の動作を実現する。両製品は、車載用電子部品信頼性規格「AEC-Q100」に準拠し、HBM(人体モデル法)で4kVのESD(静電破壊)耐圧を備えている。
また、両製品は、極めて低い入力オフセット電圧(25℃で3.5μV)および入力バイアス電流(25℃で30pA)を備え、広い温度範囲に渡って低ドリフトを実現している。最大入力オフセット電圧は25℃で70μV以内で、全温度範囲で100μV以内に規定。最大入力バイアス電流についても25℃で200pA以内で、全範囲で225pA以内となっている。
TSZ181H1およびTSZ182H1は、較正なしで高精度の信号処理に使用できるため、標準的なオペアンプより高い精度を確保しつつ、最終製品の製造を簡略化できる。また、3MHzのゲイン帯域幅と、1mA(5V駆動時)という低い動作電流によって、優れた速度対電力比を実現。電源電圧範囲は2.2〜5.5Vと幅広く、レールツーレールの入出力が可能となっている。
両製品は既に量産中で、単価はTSZ181H1が約1.58米ドル、TSZ182H1が約2.66米ドル。パッケージはSOT23-5またはSO8で提供している。
- ゼロドリフトの2回路搭載オペアンプ
日清紡マイクロデバイスは、ゼロドリフトの2回路搭載オペアンプ「NL6012」を発売した。入力オフセット性能や温度安定性、A-Dコンバーターとの接続性、ノイズ耐性が向上している。
- ゲイン帯域幅6MHzのオペアンプ
STマイクロエレクトロニクスは、6MHzのゲイン帯域幅を有するオペアンプ「TSB511」「TSB512」「TSB514」を発表した。動作電圧範囲が広く、さまざまな用途や異なる供給電源に汎用的に対応できる。
- 高速低ノイズの超音波センサー向けオペアンプ
日清紡マイクロデバイスは、高速センサー向けのオペアンプ「NJM2725」の量産を開始した。周波数性能が160MHzとなっており、超音波を用いた産業用センサーの信号を高速で増幅できる。
- ローサイド電流検出向けデュアルオペアンプ
STマイクロエレクトロニクスは、ローサイド電流検出に適した5Vデュアルオペアンプ「TSV772」を発表した。火災報知器などのアプリケーションをはじめ、通信インフラ機器やサーバなどの電流測定に適する。
- デュアル出力DC-DCμModuleレギュレーター
アナログ・デバイセズは、デュアル出力のDC-DCμModule(マイクロモジュール)レギュレーター「LTM8080」を発表した。EMIバリアやシールドを備えていて、スイッチングノイズを抑制、最大40Vの入力で動作する。
- 中速帯域幅シグナルチェーンプラットフォーム
アナログ・デバイセズは、工業や計測器向けの中速帯域幅シグナルチェーンプラットフォームを発表した。DC〜500kHz程度の信号帯域幅に対応しており、小振幅と大振幅の両方に対して16〜24ビットの精度を提供する。
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