サンケン電気は、臨界モードPFC内蔵LLC電流共振電源用コントロールIC「SSC4S911」の量産を開始する。SSOP24パッケージに臨界モードのPFC制御とLLCタイプの電流共振制御を内蔵している。
サンケン電気は2024年7月、臨界モードPFC内蔵LLC電流共振電源用コントロールIC「SSC4S911」の量産を開始すると発表した。液晶テレビ、モニターなどのAV機器、サーバ、多機能プリンタなどのOA機器、通信機器、産業機器などでの利用を見込む。
SSC4S911は、小型SSOP24パッケージに臨界モードのPFC制御とLLCタイプの電流共振制御を内蔵している。PFC部とLCC部にそれぞれ制御ICを用いた同社の応用回路で比較すると、21個の部品を削減できる。
LLC部にはハイサイドとローサイドのドライブ回路を内蔵していて、ハーフブリッジ部の外付けパワーMOSFETを直接駆動できる。起動動作やスタンバイ動作は、PFC部とLLC部が高度に連携していて、それぞれの回路に個別の設定は必要ない。
電流共振外れ検出機能などの保護機能を搭載し、安全性に優れた高品質な電源を容易に設計できる。また、DC入力対応起動回路や軽負荷時効率改善などの機能も搭載している。
主な仕様は、Vcc(max.)が35V、発振周波数(typ.)が45〜300kHz。入力電圧保護のほか、PFC部のFB_PFC端子低電圧保護や出力過電圧保護、LLC部のハイサイドドライバ低入力電圧保護、過負荷保護、過熱保護などの保護機能を備えた。
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