ネクスペリアは、抵抗値17mΩ、電流13.5Aの電子ヒューズ「NPS3102A」「NPS3102B」を発表した。下流の負荷を過電圧から保護し、電源を負荷障害や突入電流から保護する。
ネクスペリアは2024年7月、抵抗値17mΩ、電流13.5Aの電子ヒューズ「NPS3102A」「NPS3102B」を発表した。下流の負荷を過電圧から保護し、電源を負荷障害や突入電流から保護する。
電圧降下と電力損失を最小限に抑える低抵抗のパスFETを内蔵し、高効率で動作する。絶対最大定格は21V。ILIMピンの外付け抵抗を使用することで、電流クランプ制限を2〜13.5Aの範囲で調整できる。ILIMピンを用いて、負荷電流のリアルタイム測定も行える。
過電圧クランプを内蔵していて、障害が発生した際に入出力の過電圧や大きな突入電流からシステムを迅速に保護する。短絡保護応答時間は2マイクロ秒、電流制限精度は10%で、下流の負荷を大電流による障害から保護する。
またNPS3102Bは、自動リトライを搭載。ユーザーの介入がなくても、安全にパスFETの再有効化を図る。
パッケージは、3.0×3.0×0.75mmの小型のDFN3030-10、SOT8037-1リードレスプラスチックパッケージを採用した。SSDやHDD、サーバ、イーサネットスイッチ、ルーターなどのデータセンターで使用する通信機器やストレージ機器、モバイル通信インフラ、産業用オートメーション機器などでの利用を見込む。
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