ネクスペリアは、600V30AのディスクリートIGBT「NGW30T60M3DF」を発表した。ソフトかつ高速に逆回復する完全定格のダイオードを備えていて、整流器や双方向回路での用途や過電流状態からの保護に適している。
ネクスペリアは2023年7月、600Vデバイスの第1弾として、30AのディスクリートIGBT「NGW30T60M3DF」を発表した。5〜20kW(20kHz)のサーボモーターやエレベーター、ロボット、インライン製造、パワーインバーター、UPS(無停電電源装置)といった用途に適する。
同社の600V IGBTは、キャリア蓄積型トレンチゲートのフィールドストップ構造を用いていて、導通損失やスイッチング損失が低減している。また、中速(M3)か高速(H3)のいずれかを選択可能。パラメーターのばらつきを抑えていて、複数の機器を安全に並列接続できる。
ソフトかつ高速に逆回復する完全定格のダイオードも備え、整流器や双方向回路での用途、過電流状態からの保護に適している。
パッケージはTO247-3Lを採用し、最大175℃の高温環境に対応する。高温高湿バイアス試験「HV-H3TRB」を実施済みで、屋外でも使用できる。
同社は今後、1200Vシリーズの発表も予定している。
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