エイブリックは、DDR5メモリモジュール向けICのSPD(シリアルプレゼンス検出)「S-34HTS08AB」の販売を開始した。デバイス間の通信を仲介するHUB機能を搭載している。また、I2Cに加えてI3C通信規格にも対応した。
エイブリックは2024年8月、DDR5メモリモジュール向けICのSPD(シリアルプレゼンス検出)「S-34HTS08AB」の販売を開始したと発表した。
同製品は、DDR5向けとしてJEDEC仕様の「SPD5118」に準拠する。デバイス間の通信を仲介するHUB機能を搭載した。温度センサーやSPDメモリとしての役割を担いながら、DIMMボード上のデバイスと外部コントローラーとの通信を管理できる。
また、3.3V、1MHz動作のI2Cに加えて、1.0V、12.5MHz動作のI3C通信規格にも対応した。サーバやクライアント向けのDDR5 DIMM用として幅広く使用できる。
入力および出力回路には、通信波形を制御する回路を採用。入力回路には、入力波形の揺れに反応しない時間を設ける通信ノイズ対策を実装した。また、出力波形の安定化に向けて、出力回路にオーバーシュートおよびアンダーシュートの抑制機能を採用している。
パッケージは、2.0×3.0×0.8mmのDFN-8を採用。動作温度範囲は−40〜+125℃で、NVM書き込み動作中は−40〜+95℃となる。
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